ネタバレ・感想ありナイトガーデン 完全版のレビュー

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注)重複購入!後日談メロウ〜上下完全版を
2025年4月19日
2冊目、前作ふったらどしゃブり〜の裏ストーリー的なスピンオフ小説。
そして!この2作品の幸せ後日談ショート集メロウレイン、現在2種類ある。

1冊の旧版と、上下巻2冊の完全版。
2つとも電子発刊ありますが、紹介のシリーズ作品ページでは旧版メロウのみ掲載(現在)で、注意が必要!
作者さん名で検索すると上下巻の完全版もちゃんとあります。

完全版は旧版を2冊に分け、上下巻どちらにも追加ショートがかなりある。
特に本作ナイト〜のショートが増えてます。
お値段も旧版とあまり変わらない。
何より加筆追加分だけの発刊は無さそうなので、全部読みたい方は完全版を買うしかない。
つまり旧版を持っている人は、私のように丸々買い直しになる痛〜い重複購入するハメに、、、(泣)。

、、、さて本編。
前作どしゃブり〜でも登場、不思議キャラ和章のお話。
本作だけでも読めないことないと思いますが、前作から読むと和章の不器用なほどの偏屈さがよくわかる。

単純明快に見える若者柊と、人を寄せ付けない面倒くさい性格の和章。
真反対に見える2人の凸凹な関わりが見ていて楽しい(笑)。
達観しているようなじいちゃんがイイ〜感じです(笑)。

それぞれに心に重みを抱えていて、、、読み応えが深いです。。
その点は前作も共通。
2作品とも哀愁の余韻が強いですが、、、嬉しい幸せ後日談はメロウレインの番外編集に盛り沢山です。
ただしメロウ〜は前作のショートの方が多いので、どしゃブり〜未読の方には読みにくいかもしれない。
作者さんファンの方には別売りアソートにもシリーズのショートがありますが、、、前作の方だったかな?

〈旧版との違い〉
本作完全版は、旧版(販売中止)+追加ショート1本とげたち、が収録
(ブライトガーデンは旧&完全版どちらにも収録)。
私は旧版を持ちなので完全版は試し読みで目次確認。
ちなみに前作も完全版はショートが1本追加されてました、、。
くぅ~、、読みたいけどショート1本の為だけに再購入したくねぇよぉ〜(泣)。。。

作者さん、編集者さん、マジお願いです、、、
どしゃブり&ナイトあわせてで良いから、完全版追加ショートだけのも電子出版してくださいっ!
和章を理解できる作品
ネタバレ
2025年4月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ふったら〜」のドラマを見て和章に興味を持って購入しました。和章の整に対する思いや人物像がより理解できました。和章にも幸せになってほしいと思っていたので柊と出会えてよかったと思いました。
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和章が救われて良かったです
ネタバレ
2025年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ふったらどしゃ ぶり」での和章がとっても気になっていたので、その後のお話が読めて良かったです。もう整以外の人を好きになることはないと思っていた和章が柊と出会って変わっていく姿にほっと胸をなでおろしました。お互い心にとげがささっている同士、分かり合える部分があったのかなぁと。あと柊のおじいちゃんの存在は二人にとって大きかったと思います。おじいちゃんは柊に「一度はものの数ではない」って言葉を投げかけた時から、なんとなく二人がどうなっていくのかをわかっていたのかなと思いました。
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タイトルを纏ったような内容が素晴らしい
ネタバレ
2025年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『ふったらどしゃ降り〜』スピンオフであり和章の救済ストーリー。前作もそうでしたけど、今作もタイトルと本文との関わりが濃密で奥深くて、かなり読み応えがありました。

「出会うはずのなかったものが出会ったのなら、それは出会うべくして出会ったのと同義なのだろう」とは、大いなるパラドックス・矛盾でありながら、真理・真実でもある…植物の世界においては、事実として存在すると知り、宇宙の理を聞いたような感動がありました。

他にも植物関係で、「連理の枝」の解釈・意味合いは知っていたけど実在するものを見たことはなかったので、調べてそれらの写真を見た時の感動もなかなかでした。同じように「根上がり」は、言葉も何も知らなくて調べて驚きましたし、それらの姿・様子が本当に本文そのままを現しているようで、景色が目に浮かぶようでした。

読者を巻き込むというか、和章と柊と同じ空間にいて、同じものを見ていると錯覚するくらいにストーリーに浸る事ができる力に圧倒されました。

「とげ」「(色々な意味の)緑」などのキーワードが、何回も様々な場面で活かされていて、それぞれのキャラの心理描写にも深く関わっていて印象的でした。

ただ一つ、何とも言えない後味の悪さみたいなものを感じてしまう事があって…前作にも居ましたが、脇の脇でありながら重要人物である「女」の言動・行動が、どうにも許せないんです。BLに出てくる嫌な女が苦手な人には(地雷までいかなくても)厳しいかもしれませんので注意が必要かもしれません。
寄り添ってくれる
2025年2月25日
それぞれのキャラクターなりの考え方がキャラクターの数だけ存在していることでよさが出ている作品だなと感じました。
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救われました
ネタバレ
2025年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作「ふったら〜」で和章を好きになりました。私は和章と整が結ばれて幸せになる選択肢はなかったのかとどうしても整と一緒にいて欲しかったとこの作品を読むまで思っていました。でもこの作品を読んで整といる時の和章はお互い好き合っているはずなのにとても苦しそうで辛そうに思えます。でも柊といることで徐々に感情豊かになっていって整と約束した「自分を大切にする」を柊といれば叶えられるんだろうなと思います。きっと整が好きになった和章もこの感情豊かな和章だったんだろうな。と思うとすれ違ってしまったことに切なくもなりました。

あと和章は整に対してずっと罪悪感があって整は俺を許してくれたと言っていましたが私には和章がそこまで罪悪感や許しを得なきゃいけないことをしたようには感じませんでした。事故の事は和章のせいではないし一緒に住んでいるのも両親を亡くし心細い整がひとりにならないようにするためだと思うのでそんなに自分を責めなくていいのに。と思いました。でも自分を責めてしまうのが和章らしくて好きな部分でもあります。
降ったら~のスピンオフ
ネタバレ
2024年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ あの和章が半井と離れての話。
あんまりにも、贖罪そして、半井を独占したい、相反する気持ちを抱えながらのあの箱庭のような生活。そこから、恩師の誘いで、書物の整理のために引っ越し、仕事も中断して通う中、孫の柊と出会って、感情が波立つ。すぐ行動にでる柊とは真逆な感じの和章。一緒に過ごすうちに、柊が大事になり、目が離せなくなって、とりみだす和章の意外な一面がよい。お互いの気持ちを確認しあってからのデレも一見クールにみえる分、とてもぐっときます。
あんなに、激しい感情や、素直にかわいいとか好きとか言えたんだなと、柊だからこそだったんだと思い、後半微笑ましかったです。
とげをつつむ人は。
ネタバレ
2024年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作『ふったら〜』の 整が惹かれた和章を、この作品では正しく認識できたように思います。前作では和章もかわいそうだけど、そこまで感情移入できずにいましたが、『メロウレイン』の中の短編「in The Garden」を読んで、和章の内面を知りたくて、ずっと読まずにいたこの作品を読み始めました。
和章が、とげは刺さったままでも、新しい関係を新しく作っていけたことができて、やっと『ふったら〜』が完結した気がします。この作品で、和章も整との暮らしが、行き場のない絶望的な箱庭だと思っていたことを知り、どんなに苦しかったかと思うと涙が出ました。和章の人となりが、この作品でようやく分かり、不器用で純粋過ぎるゆえに、あんな形でしか整と暮らせなかったのだと思うと、整よりも辛かったのではないでしょうか。
本当に、不器用で頑なな潔癖さを持つ和章に、整のような人はミューズであったんだろうと感じます。だからこそ、二人の想いが通じ合って欲しかったし、ずっと大切に囲い続けた整と幸せになって欲しかった。でも、事故が起こってしまって、黙って整の気持ちを受け止めることができる和章なら、むしろ整も惹かれなかったのだろうし、別の形の別離があったのでしょうね。
和章のとげをつつむのが、柊のような子でよかったです。和章と同じように、純粋で心の綺麗な、でも放っておけなくなるような繊細な彼なら、たとえ和章が箱庭を作っても閉鎖されたままではない素敵な庭にしてくれると思います。
ずっと仄暗い影をまとっていたような作品ですが、とげは刺さったままでも、包み込むような人に和章も柊も出逢えたことが、静かな中にも幸せな余韻に浸らせてもらえました。
祖父や祖母、ひいらぎの葉の棘、その他さまざまなエピソードも味わい深く、どの断片を取っても前作に引けを取らない本当に素晴らしい作品だと思います。
願わくば『メロウレイン』の整と一顕のような、和章と柊のその後も読みたいと思うくらい、和章はまたまだ魅力的な側面があると思いますね。
スピンオフがの方が好みでした🖤
2024年8月20日
ちょっと抜けてて、でも真っ直ぐな受けが可愛い!面白かったです。正統派のBLなので、断然一作目よりこちらが好みでした。冒頭のふたりの出会いから、私の心を掴まれてしまった。元気だけれど訳アリの柊に真摯に向き合ってくれるおじいちゃんにも、感動しました。良心の呵責に苦しむ和章が、山里でまったく対照的な性格の柊と接するうちに、少しづつ笑顔がでるようになる。きれいの意味がわからなかった和章が、初めてきれいだと思ったものはーー。溺愛攻めも好みでした。
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面白かった
2024年4月25日
「ふったらどしゃ ぶり」の続きのお話なのに、先に本作を読んでしまいました。でも、単独で物語として成立していて、普通に面白かった。そして、「ふったら…」を読んでもう一度こちらを読み返したら、和章の気持ちやら態度やらが納得できました。彼が幸せになってよかったです。
ふったらどしゃ降りのスピンオフ
ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ふったらどしゃ降り」の和章のイメージは、あまり感情がない何を考えているのか分からない人だったのが、この「ナイトガーデン」で和章がどう感じていたかが分かってすっきりしました。柊のおじいちゃんがきっと分かってて和章を呼んだというのは納得です。
救済スピンオフよかった
2024年1月13日
ふったら~では、整の気持ちを受け入れていればよかっのにーと思った面倒くさそうな性格の和章。救済されてよかった。性欲ちゃんとあったんだね。ふったらでは最後は気持ち爆発して我慢できなかったけど、整と暮らしてた時は我慢してたのかな。甘々な和章で幸せになってよかった。
じんわり沁みました
2023年10月18日
これは本当に良かった...
傷みの表現とか、植物の成り立ちを交えた会話から流れてくる情景とか、人と触れ合う深みみたいなものに自分の感情も揺さぶられるようでした。
ふったら
2023年9月9日
どしゃ (このスペースを抜くと不適切なワードに認識されてしまうのどうにかなりませんかね???)ぶり完全版を読んで、腑に落ちなかったというか、なんで整を友達からも遠ざけて囲ってしまう必要があったのかよくわからなくて、その後どうしているかも気にはなっていました。結局必要性はなく、和章の性格がそういう愛し方だったようですが、気力を失った整だったから、そのまま成立していたんでしょうね。柊とうまく関係を結ぶことができたのは柊にとっても良いことなので良かったです。男同士の恋愛のみならず家族の在り方や子供同士の人間関係やちょっとした事件、大人の世界の面倒な出来事など、いろいろな出来事にリアルな生活を感じ生き生きと瑞々しい世界でした。ただ私は一顕と整のカップルがとても好きなので、電子で購入したあと紙本を買って手元におきたいのはどしゃ ぶりの方です。
よかったね
ネタバレ
2023年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ナイトガーデンを読んでからもう一度「ふったら・・」を読み返しました。整と別れどん底に落ちていた和章が心を寄せられる人ができてよかったと思います。「ふったら・・」では、和章が整への後ろめたさから素直に好きだという表現ができず表面上と裏腹なお互い両想いなのに辛い関係になっていて読んでいる方もやりきれなさが伝わってきました。そして、和章の止まったままの感情がナイトガーデンで柊との出会いと柊の祖父の関わりで次第に溶けてきました。その柊も色んな事に傷つき親元を離れながらも祖父の元で過ごしていたところ和章と出会い。。この2作は続けて読むことをお勧めします。
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よかったね
2022年12月19日
ふったら土砂降りのスピンオフ。
こちらもよかったです。
幸せになってくれてよかった。
メロウレインも最高でした。
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終わり良ければ
2022年12月17日
先に本作を読んでしまいましたが、違和感なく読めました。過去に傷を負った三人(柊、柊の祖父、和章)の物語。綺麗事だけでない、生々しい感情がとても共感できました。最終的に過去を克服出来た柊と和章のその後をもっと読みたくなりました。
前作必読の救済スピンオフ
2022年8月1日
整と別離した和章の後日譚。「ふったら‥」に続けてすぐに購入していたものの、一顕と整の甘い余韻が薄まるのが惜しくて長らく積み本になっていました。あのロボットのような和章がどのような恋に落ちるのか、、、見たいような見たくないような気持ちでしたが、無垢な柊とのお互いの棘から守り合うような関係が想像以上に甘くて、ツッコみたくなるほどの和章の変貌ぶりにうれしくなりました。
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再読必須
2022年7月27日
順番を間違えて
ナイトガーデン→ふったらどしゃ○りの順番で読んでしまって、そしたらもう一回ナイトガーデン読まなきゃ‼︎となって即座に2週目読破。
個人的に、読む順番間違えて良かったな。と思いました。
最初ナイトガーデンがいまいちピンと来なかったけど、その分ふったらどしゃ○りがめちゃくちゃ切なくて、もう一回ナイトガーデン読み直した時の和章の苦しさがもう…本当に。。
この二人の今後も見たいです
さすが
2021年8月15日
ふったらどしゃ ぶりのスピンオフ、和章のお話。
ちゃんと幸せになってくれて良かった。
今後は溺愛攻めになるのかな。ちょっと2人の暮らしも見たかったな。
ふったらどしゃ降りの救済スピンオフ
ネタバレ
2021年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説。「ふったらどしゃ降り」で、男男男女の四角関係のひとりで感情をあまり出さず内面が理解できなかった和章の救済スピンオフ。
私はこのスピンオフ作品の方が好きでした。なぜなら本編どしゃ降りでは、女性絡みの四角関係で、しかもある女性の感覚思考が自分と近いところがあって、そこを作中で暴かれるのがエグかったから。。一般小説として読むならいいけど(表面にでない気づいてない心情を言葉に落とし込んで確認するのが文学だから。一般小説ジャンルでこういうのグリグリ書くのもほんとうは作者さんがしたいことなのかも。BLって考えてみるといろいろ縛りがありますね)、ファンタジーを楽しむBL小説として読むとちょいと辛かった。あ、番外編短編集のメロウレインはきちんと正統な日常系BLになってますよ〜。
このスピンオフは、女性はほとんど出てこないで、本編で語られることはほとんどなかったけど傷んでいることは間違いない和章の心情の変化と、年下だけど草木を育てるように和章の心を育てていく柊との距離感の変化を丁寧に追っていく正統なBL小説になってます。あとやっぱり作者さん、エチシーン書くのとても上手だと思う。。数は少ないんですけど、語彙が多くてものすごく印象的。
本編レビューでも書きましたが、ぜひlong hello 収録のlittle prayer とメロウレインの収録のanswered prayを最後に読んでほしい。この2作で4人のお話が終わると思った。little prayer で祈っている人が柊で、和章のために整の幸せを祈っていたのがほんとに泣けました。柊のような人に出会えて、和章さんほんとうに良かったね。。。
一穂先生の作品、少し前の出版社クーポンでまとめ買いしていた私、先見の明、大アリ!!これから読んでいきますよ〜。
レビューにはならないけど。
2021年6月6日
続編だということはわかっていましたが、敢えて読まずにこの作品を読みました。
ずっと緑色が浮かんでて、でもその緑がいろんな緑に変わっていって。
ずっと心地よくて、でも苦しくて。でも、幸せで。2人だけではなくて、周りの人もとてもよくて、いろんな話を想像してしながら読んでました。
一穂先生の話はいつも好きだなと思えるので、その事に不安はなかったけど、想像以上で、そこには裏切られたなと言う気持ちです。
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前作共に
ネタバレ
2021年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作から読んで欲しい作品です。「ふったら~」がBL話にて強烈な設定だったのと今作品の主人公でもある和章を不憫に思っていたので整の言葉「幸せになって」に同じく切に願いながら読みました。柊の祖父との再会や柊とのやり取りで停まっていた和章の人生が動き出せて良かった。和章だけでなく柊にとっても一度のつまずきの様な過去をはね除ける出会いであり、頼り、頼りにされる相手と心身ともに結ばれる過程に胸が熱くなりました。心情的には今作品の方が傷癒し系だと思います。
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スピンオフ
2021年1月27日
ふったらどしゃ ぶりの和章の話。
そちらも大好きで大好きで。
でも和章のあたりの話は辛くて読み飛ばしがちなので、和章スピンオフ…と緊張していました。

でも読んでよかった!!
辛いことはあるけど、ともに歩める人がいるというのは幸せなことですね。柊にとっても。和章にとっても。
細部まで美しい作品でした。
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タイトルの美しさそのまま
2021年1月14日
「ふったら…」では和章のキャラに特に思い入れがなかったのでスピンオフってどうかな、と思ったのですが視点が変われば感情も違ってきますね。彼の苦悩について想像しきれていなかったことに気がつき前作もより深くなった気がします。柊の名前も意味深でトゲを比喩にした表現や植物にまつわるエピソード、腕時計、ドイツ語の格言など小さなモチーフが模様になってナイトガーデンという美しい絵になっています(上手いこと言った、私(笑))これからふたりで散歩して柊が草木の名を教え和章はいつかその名を覚えていくんでしょうね。先の先はきっと幸せだろうと思わせるエンディングと美しいタイトルにため息がでました。
しっとり
2020年12月25日
「ふったら…」のスピンオフ。金髪と深緑の瞳の柊の美しさに造形のプロの心は始めから動いてたはずですが、強張り苦しみ傷ついた心が恩師の導きで柔らかく、その孫の柊に触れることで甘く再生していく過程も良かった。閉ざされた山奥から出る決断も整には出来なかった前向きな愛し方で明るい未来が想像でき是非その後も読んでみたくなりました。ナイトガーデンというタイトルも言い得て妙で素敵なお話でした。
スピンオフ
ネタバレ
2020年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 柊ちゃんが素直で可愛い。
前作では何を考えているのか掴みづらかった和章が、柊に救われて本来の彼らしさを徐々に取り戻していけて良かった。
そのうち臆面もなく柊を溺愛するんだろうと確信しているので、東京での二人の生活を見たい。個人的には柊パパと和章さんの会話を見てみたいです。
スピンオフ
2020年5月9日
降ったらどしゃ○りのスピンオフで 和章が整と離れてから新たな出会いとなった柊とのお話です。和章の心に色を、感情を引き出していった柊とのそれはそれは緻密な心情を書き出されていたと思います。(ど○ゃぶり)が不適切用語となったのであえての○です)
ふったらどしゃ降り
2020年1月27日
の和章のおはなし。彼がなぜ人を寄せ付けないのか、あんな行動をとったのか、ストンとはいってきます。
野生児(笑)のように本能で動く柊が、彼の厚い壁をうち破ってくれてます。
救われるお話。
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よかったです~~
2019年12月3日
何年もBL読んでなくて、久しぶりに手に取ったのが一穂先生の『ふったらどしゃ ぶり』で、今BLってこれほどのレベルになってるのか!!とすごく驚き、その後、一穂先生の既刊はかなり読み漁ったのですが、スピンオフであるこの本は長い間未読で……。冒頭を試し読みしたときの和章の印象があんまりよくなくて、この人好きになれるかな?と自信がなかったのです。でも、未読の本も少なくなってきて消去法的についに手を出してみたら、和章ってすごいじわじわくる!最初、なんか可愛げがないと感じていたあの独特の話し方も、だんだん可愛く思えてくる!誠実すぎて適当に調子合わせたりできないんだなあ、いい人すぎる、むしろそんなに心が澄んでて大丈夫?と心配になるくらい。なので同じように身も心も美しい柊とはとてもいいカップルだと思います。とても素敵なお話なので、和章のキャラに親しみが持てずにまだ読まれてないという方には、ぜひ読んでいただきたいです!
ふあ~
2019年11月20日
いちばん涙が滲んだのはナイトガーデンでしたが、他のシリーズも読んでいただけたら…私は繰り返しぐるぐる読むことは間違いないです(笑)
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読み応えあり
2019年10月1日
ふったら…の和章のその後です。ふったら…でも和章の苦悩は書かれていて不憫だなと思っていたのですが、やっぱり主人公の2人の方に気持ちが持っていかれていたので、今作で和章がどういう過程でなにを考えて整を囲い、なぜねじれたかがわかりました。ボリュームがあって読み応えあります。決して明るい話ではないですが、素直で真っ直ぐな柊がかわいくてオトコマエです。そんな柊に惹かれて和章の心が色づいていく…そんな物語でした。前作とのつながりからか、今作でも雨がキーワードになっていたし、加えて山や葉や柊の目のように緑が印象的でした。この2人のその後も読みたいです。
さすがの一穂先生
2019年9月25日
前作ではなかなかに変な人だった和章のはなし。柊みたいにまっすぐて純粋な子だから大丈夫なんだよね。それにしても小物の使い方やエピソードの差し込み方、それらの繋げ方がほんとに上手
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続編、素晴らしい喪失と再生の物語
2019年7月31日
紙で読んだのだけど、加筆書き下ろしが読みたくて購入。ふったらどしゃ.ぶりで置いていかれてしまった和章が主人公。繊細で美しい植物のような青年と出会いお互い再生していく様子、何度読んでもぽろりとしてしまう。
本編ではあきらかには描かれていなかった和章の様子が、特にお互いの気持ちを確かめ合ったのちの、再生した和章の生み出したものの美しさが文字なのに伝わってくるのがすごいです。書き下ろしは軽い物語でしたが、とてもかわいらしくてよかった!
植物
2025年5月31日
再生と成長の物語、柊くんがこれまであまり出会ったことのないタイプだったのかな。
彼の作風が変わったのに驚いた。
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Einmal ist keinmal
2024年4月22日
ここでの和章はアスピー入っている以外は何だか割りかし普通の人でした。だから彼が自分自身で築いた檻がどれ程負担になっていたかよく判ります。独立したお話しとしてはスピン元ほどの強さはありません。でもあの時の和章をより理解する事が出来て良かったです。和章の心を開くのはこんな傷付いた純白な人達なんですね。
和章も伴侶を得て良かった
2023年10月1日
「ふったらどしゃ ぶり」で整と別れた後の和章の話。低温な人というイメージだったのでその後を心配しましたが感情も体温も高温な柊とまとまって良かったです。お互いトラウマの過去持ちですがそれを補い合いつつ成長し合えそうなカップル。前作ほど感情移入することはありませんでしたが、和章が気になっていたのでその後が読めて良かったです。
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スピン:土砂降り後の和章編
ネタバレ
2022年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ (BL小説)

『ふったらどしゃ ぶり』のスピンは、
前作で何を考えているのか全くわからなかった和章編。
知りたいような知りたくないような迷いがありましたが、
彼が繊細で美しい作品を生むクリエイターだったので読んでみました。

整を手放した一年後、創作意欲を失い抜け殻のような和章が、
大学時代の先生とその孫柊と山奥で始めた新生活からの、
和章と柊の再生物語。

休業中プロダクトデザイナー和章(28)×植物園バイト柊(23)の話。

抜け殻状態に元来の偏屈さが加わり錆びたロボットのように情緒のない和章の奇人さを、面白い・優しいと言える柊との珍妙な会話が魅力◎対人能力が低い二人の5歳差とは思えない親子のような関係性も面白く、言葉足らずで無骨な和章が実は偏見の無い素直な男で、そこを察するピュアな柊の鋭さもイイ。

ただ心残りは二人の転機エピと沸き上がる恋愛感情への疑問。
先生の人格がとても好きだったので…。でも、人々の心のトゲ・ドイツの諺〈一度はものの数ならず〉・柊が愛する草花の自然力などを軸に、仄暗い冒頭から瑞々しいグリーンの世界観にシフトを遂げた展開が素晴らしかったです。特に和章再起の証のアノ作品の美しさには心を打たれました。たぶん出会い頭の碧眼に落ちたであろう和章が、錆びたロボットではなく可愛らしい男だと知れたこのスピンを読んで良かったと思えました。
スピン元よりこちらの方が好みです。
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スピンオフ
2020年4月24日
ふったら土砂降りがとてもよかったので読んでみました。攻めがこんな人だったのか〜と驚きました。後半になるにつれて、登場人物の過去があばかれていくストーリー展開がよかったです。最後に甘々な攻めが見れてよかった。
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うーん
ネタバレ
2024年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず前作の時の攻めが余りに嫌な男すぎてどうかなと思いつつ、メインキャラになれば違ってくるのかと期待して読んだけどうーん。
誰かを依存させて囲い込む、過去の友人達からも切り離す、逃げられそうになってレ○プする。
そんなそうとうヤバイ人格だったのが今作で割と簡単にいい人になってしまってるのがねえ。
そしてその相手が23歳だとは到底思えない、けっこう子供っぽい中卒の男の子でしょ。
いっそ18歳くらいの設定にしておいたほうが自然だったんじゃないのかな。
そしたらこれから高卒の資格取って大学行くっていうのも無理がない。
そして恐ろしいことをしでかしていた人間だと知っても、それがどういうことかあんまり考えずに頼りになる大人として懐いてしまうのもわかりやすい。
ということで☆2です、ごめんなさい。
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合わなかったです。
2024年2月4日
主人公2人ともどうしても好きになれなくて、途中で読むのをやめてしまいました。話の始まりが暗くて読んでて楽しく思えなかった。
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作家名: 一穂ミチ / 竹美家らら
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館