全体的にスローライフっぽいところと政治的な部分、人間の悪い面の風刺などバランスよく入っていて面白い。神々の理解についても、リアルの神話感とかをよく理解していて納得できる。基本的に1巻ごとにテーマというか話が完結するので、その点も素晴らしい。
全体的にレベルの高い作品なんだけど。唯一、主人公が能力を隠すとかに関してとかで、若干マイナスもあるかなと。全体的に魅力的に描かれてるとは思うけど。人が死にそうとか大きく損害とかが出そうな危機的状況での出し惜しみはどうかと思うので。まれにそういう意味で主人公の魅力を損ねるギリギリかなーと思うような場面があるかなと。スローライフやりたい願望とかをそれより優先したら人でなしじゃない?ってののギリギリなときがあるなーと。それだと主人公が魅力的な人っていうところで全面的に納得しきれないので。そこが完全に納得できるバランスなら傑作といえるレベルだと思うけど。
面白いけど、傑作とか名作とかまでは言えないかなくらいの作品。