ネタバレ・感想あり一度きりの大泉の話のレビュー

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面白い
2024年7月31日
萩尾望都さんのこれまでの話や作品っを描くにあたってのエピソードなどとにかくたくさん載っている。とても良かった。
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よくぞ書いてくださった
ネタバレ
2023年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ お互い若かったのだろうけど、絶縁状渡したり二人して萩尾さん詰問したりと結構痛いことやってたんだなぁと思う。
それよりその後の著作だけ送りつけてくるとか大泉企画の話は萩尾さんに断らせるとかは大人げなくて引くレベル。
萩尾さんの長年の苦しみが溢れてくるような内容だった。
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仕事を愛せなくなったらおしまいです、と。
2022年8月12日
昔、別コミで連載されてた「まんがABC」に一番辛かったであろう時期のことが載っていた。【…今はすこしつかれてきて…仕事を愛せなくなったらおしまいです】萩尾望都が萩尾望都らしく生きるための苦渋の決断だったということ、業界関係者は真摯に受け止めなければならないはず。「目録」にこの本の書評まとめがあり、そこに書かれた管理人さんの紹介コメントが興味深い。
「少年の名はジルベール」のアンサー本
2022年7月3日
竹宮惠子著「少年の名はジルベール」を読了後、この本を読みました。モノの見方の違い、感じ方の違いが読み取れて貴重な体験、考えされられる一冊となりました。両先生の作品を楽しませていただいた立場として特に言う事はありません。「増山法恵」を知る事ができた、これより貴重な事はない様に思う、ご冥福をお祈りします。
パンドラの箱を開けてしまった
2021年4月28日
一度読んでしまうともう以前の気持ちで作品を読むことはできない‥読者はそれなりに覚悟がいる内容だと思います。
大泉の頃は世代ではないけれど私も少し興味があったので映像化したい人達の気持ちはわからなくはないですが、当人が拒んだ時点でメディア関係者は引くべきだったんでしょうね。
引かなかった結果として天才の静かで強烈な怒りに触れてしまい、一度きりながらこういう形でパンドラの箱が開いてしまうことになったのでしょう。
そんな禁断の語りすら読み応えのある作品になってしまうところが天才ゆえの恐ろしくも哀しい性ですが、誰もがもう充分傷ついたと思うので、著者だけでなく関わった人達の以降はこの件について思い出さずに暮らせることを願います。
読めて良かった
ネタバレ
2021年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に読了。萩尾先生がこの本を出さなければならなくなった現状がにくい…。もう軽い気持ちで「花の24年組」というフレーズを使うのはやめて行かなければと思いました。周囲やマスゴミの方々はお願いだから今後は大泉の件では萩尾先生に構わず、静かにしていてくださいと強く思いました。50年近くの月日が流れても、その時に受けた衝撃と傷は一生治らないものです…。「理解はしても、解決はできません」が重く響きます。
つ、疲れた…
2022年1月6日
そもそも私が読んだのが間違いでした。
「作家は作品あってのもの、御本人がどんな方だろうと当時何があったのだろうと関係ない」と普段から思っているような人間だからです。

萩尾先生は大好き、でも浅いファンなので好きな作品は銀の三角、バルバラ、残酷な神など。
そう、近年の表現と絵柄に痺れているのです。
子供の頃に見かけたポーなどはロマンティック!綺麗!難しい!って感じでした。
それが今回ポーの一族を最新作含めて揃えたくなって全巻読破!
この本が発売時からネットで部分的大騒ぎされているのも気になっていたので、その勢いで二時間半かけて一気読みしました。←だから疲れるんだ…

重い重い辛い話です。
平易な風に穏やかに綴られているけれど、これほどの才能を持つ人が封じ込めずにはいられなかった苦しみに胸が痛みます。
そしてそれを発表せずにはいられなかったまでに追い込んだ状況も。
時代背景もあり、お母様との確執もあり、後ろ向きで悩みがちなご性格をしていらして、驚くほどの謙遜…否、卑下に凝り固まっていますが
大声で叫びたい。「萩尾先生がバカで表現者としてダメなら世の中の芸術家は偽物なんだよ!!!」

本当にこの話はしたくなかったのに感満載。
萩尾先生はこの本を著してスッキリした、気が晴れた等は全くなかっただろうな。
内容は全てのファンが読みたいものではありません。
ファンの為に書かれたお話ではないから。
漫画も差し挟まれ、未発表のクロッキー、ネームも掲載されていますが、重度沼堕ちモー様マニアにしか「お宝!!」ではないと思います。

私は浅い軽い薄いファンとして、これからも先生の絵柄と表現に震え、感動し、密かに新刊を買い続けたいです。
現役を続ける大御所の先生方は衰えが激し過ぎて読者のほうが引き際を考えたくなる事も多々ありますが、
萩尾先生には健康に長生きして頂き、ますます冴え渡る筆致と輝く才能で私達を魅了して下さるよう祈ります。
一度きり
ネタバレ
2021年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ この本を書かざるを得なかった経緯、封印していた過去を掘り起こし苦痛と向き合い、証言を取り、辛い作業だったことと思います。敬意や感謝もあり、諸々のクレーム対応や問題点、疑問点、自省や人間の行動や心理のあり方への言及でキツくとにかく責め立てるだけの内容ではないですが、致命的な出来事で修復不可能な関係のようです。希望通りの対処で仕事(生きること)に支障が出ないようにするしかないと思われます。
なるほど、そういうことだったのか
ネタバレ
2021年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ポーの一族と風と木の詩は、似ているようで似ていない。なんでだろう?という長年の疑問がようやく解けました。同じ家で同じような創作物を共有していたのだから、作風は似通って当然。しかし、萩尾さんと竹宮さんとは本来もっている才能が違うのだから、モチーフは似通っていても根本的には全く違う二作品が生まれたのですね。
萩尾先生の血の滲むような一言一言が胸に刺さりました。
才能あふれる二人の作家たち。ご本人が望むように、お互い遠いところで幸せになるのが一番良いのかもしれません。
重い。。
ネタバレ
2021年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大泉サロン時代、竹宮さんと増宮さんが萩尾さんをハブにして、盗作だの因縁つけて絶縁状を突きつけた話し。
竹宮さんらは少年愛を推してけど、萩尾さん的にはそんなファンタジーは気持ち悪いって感覚だった。男子高舞台にしたのは当時は男子の方が女子より自由に書けたから、(戦後でやっぱりまだ女性は自由ではなかった)でも、竹宮さんたちはそんな萩尾さんに自分たちより先にBL作品を世に出されたく無かった、才能ある萩尾さんに対して嫉妬に狂った。
50年経って美談にしようとする竹宮さんの神経もおかしいし、50年以上前の出来事を心の傷だと静かに怒りながら生々しく書きつらねられる萩尾さんもやべーと思った。50年間頭の中で死体と一緒にいたって文が怖すぎてぞわぞわした。でもだかこそ素晴らしい作品を生み出せるんだなと思った。芸術家ってやっぱ普通と違う。私達は作品だけ楽しめれば良いよね。
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