凄く良いお話でした。長いとも短いとも言えない絶妙なページ数の中に、お互いに辛い過去を持ち苦しみながらも奇跡的な縁で繋がれた二人。特に秦に関しては、「命を繋ぎ止められた」と言っても間違いではない、正に九死に一生・重要な出会いだったと思います。
お互いがお互いの再生の役割を担う存在となり、離れないのは必然だと思えましたが、寿郎の中では路也を忘れらない事が一種の負い目か重荷になっていたのでしょうか。葛藤する気持ちがよく理解できたし、しっかり伝わってきました。
主役の二人以外にも脇役のパートさんや路也の細かい設定などから、為人や温かい空気感が感じ取れて温かい気持ちになれました。程よい切なさで穏やかな気持ちで読める素敵な作品です。