ゲームの世界に転生するお話でした。全体的に軽めのノリで楽しく読みました。
今代の勇者が、過去に戻って初代勇者を闇堕ちしないようにサポートしながら旅をする…はずが、今代勇者がなぜか犬扱いの犬呼ばわりとか、ややこしくて面白かったです。
エクスカリバーを手に入れるシーンなんて、当の本人がその意味に気付かない(知らない?)ことに呆れ半分面白半分で、奇妙なすれ違いというか認識不足に笑ってしまいました。
そんな感じで、ただ楽しいお話かと思いきや犬にとって辛いターンの時は、ちょっと泣けてしまって…そういう反応は作者さんも意図していない気がして、自分でも可笑しかったです。
前半が犬視点で、後半は3割くらいが初代様視点で語られる構成でした。後半で初代様の心情が分かるにつれて(違うかもしれませんが)「これって自業自得というか、いわゆる攻めザマァというやつでは?」と思いました。「ツレ」の意味するところは、初代様以外の私を含めた皆の意見が絶対的に正しいと思いましたから。
7割のところで、突然の転機が訪れます。これがまぁ…かなり強烈な出来事で、本人は当然、私も焦りましたが、結果的にとても捻りの効いた展開になっていて面白かったです。
ライトなテイストながら、読む人によって深さに幅がでるようなテーマもあって、面白さと読み応えがありました。