貴族は恐ろしい…
いや、これ、脚本か?!ドラマチックで劇場で演劇を観ているかのようでした。
ヒロインの場面、ヒーローの場面、そして、ライバル等の脇役の場面もそれぞれ舞台があって、共感したり謎解きができたり新たな疑問も出たり、と読む手が止まらずあっという間に読破。舞台で演じる登場人物が見えました。場面の切り替え、人物の心のうちを表す場面。作者さまの力量を感じました。ほんと、このまま演劇にしてほしい。
間違いから始まった主人公2人だけど、知らず知らずのうちになるべくしてなった、真はあったということ。
家門に振り回されて貴族は大変で、そこへ人の思惑までが妬み嫉み憎悪までも絡む。
あまりに複雑すぎてネを上げそうだったけど、それぞれのシーンがあったからその人たちに心を沿わせることができ納得もできたので、作者さまは凄いと思います。
そして、何よりヒーローのブレない想いが全てを救ったと思えました。ヒロインも安心して頼られそうで良かった♡