双子のお話なので近親ものが苦手な方はアレかもしれませんが、兄弟以上に双子となるとこじれ方も複雑になってきて面白かったです。不器用を努力でカバーしようとする優等生な兄と、劣等生を演じているが実は何でもソツなくこなす出来のいい弟。弟としての立ち位置を常に考えながら気持ちを寄せる健気さというか、兄弟それぞれの心模様がよく表現されていてすごく良かったです。
最後に兄は弟の気持ちを誤解していたことに気付いて、受け入れたようなところで終わっています。兄弟なので付き合うとかで終わらせるのは難しいところですが、あとがきにもあるように10年後くらいから2人の関係は始まるんじゃないかなーという事なので続きがあれば読みたいですね。ガチ兄弟ものって難しいですよね〜だからこそ幸せになってもらいたいものです。