人材派遣会社の営業の男が、日々の仕事に疲れた帰り道に怪我した猫を拾う。そして、連れて行った動物病院で出会った変わり者の獣医に世話を焼かれるうちに恋に落ちるお話。
啓斗の電波な口説き方がとにかく面白い。本当はずっと昔に出会いその時からの片想いなのに、「ストーカーは気持ち悪いだろう」という判断の末、「前世で知り合いで、ずっと好きだった」と告白。その話に付き合ってあげるお疲れの維田と、嘘をつき続ける啓斗のやりとりが笑える展開で良かったです。啓斗の判断基準を考えると、やっぱり変わり者には違いないのですが、まっすぐな好意が眩しくて、その上至れり尽くせりだったらもう甘えるしかないですよね。そんな風に維田が観念していく過程に愛を感じました。啓斗の好きは愛情でもあり、推し活のようなもの。幸せになる未来しか見えないです。