表題作+「君に逢いに」「そうは彼がおろさない」「ユキ君はままならない」+表題作の描き下ろし。
中でも、「そうは彼がおろさない」が良い。すごく良い。
以前別のところで読んだ雑誌内に、なかおか名義で載っており、気に入ったけども単行本も無いのかー……とか思ってたら。おまっ……おまえっ……ここに居たのか………!という衝撃の再会を果たしました。
「そうは彼はおろさない」は、はっきり言って主人公がなかなかにひどいです。ヘタレです。お相手である加茂ちゃんには、趣味悪いよと言いたいです。それでもこの二人はきっと幸せになる、ドラマチックでも格好良くもない、そんな幸せの中を生きて行くんだろうなと思います。要素やキャラクターだけを見ると何でこんなに心惹かれるかわからない、不思議な作品。最後のセリフが愛情あふれてて見事です。
「君に逢いに」も好きです。内容的にはテンプレと言っても差し支えないほどだと思いますが、なんかこう、そこはかとなく好きですね。
評価の星の数は、この2作に対して。
表題作は3、「ユキ君〜」は4です。