最近、私が読む作品に、小説にしても漫画にしても「第一印象最悪…からの」パターンが多い気がします。今回もそのパターンでした。加持が、なかなかインパクトある先制パンチをくらわしてくるので、私だったら「ないな」とバッサリ行きたい所だけど、そこにお子ちゃま(奏汰)を絡ませてくる所が上手いなと思いました。表題通りに仏頂面の加持先生ですが、園児には優しいし笑顔もできるんです。で、加持に負けず劣らず、大体いつも仏頂面の奏汰は、笑顔って…あったかな?と思うくらい、ほとんどツンやドヤ顔でムッとしてたりもするのに、どんな顔も可愛いくて、もうメロメロでした。そんな二人に挟まれて由良も心を通わせていく…男女間でも「子供に(子の年齢に関係なく)教えられること」って多くて、良いお話でした。ありがちな問題ごと悩みごとにも二人らしく乗り越える様子が微笑ましかったです。書き下ろし的に挟まれる「奏汰と律くん」の話が、可愛くて可愛くて夢でも妄想でもいいからもっと見たいと思いました。そして、あろう事か3巻まで読み終わった所で、こちらがスピンオフと知りまして…。本編が律くんのお話なんですね。順番は前後しちゃいましたが、そちらも楽しみです。