太古の昔、帝に恋をし妖怪になって人間の姿を手に入れた九尾の狐と、ギャンブルや女の子が大好きななまぐさ坊主が、様々な不思議な出来事を解決しながら恋になっていくお話。
九尾の妖怪である玉嵐の気を得る方法がえちな精気を取り入れるというものであるため、えちは生存手段の一つという形で描かれています。確かにえちシーンはエロいし、玉嵐と円楷は男同士なのでBLと言われればBLなんですが、どちらかというとファンタジーなお話の要素が強く、二人が様々な難問を解決していくのが面白いです。色々な人の様々な想いに触れることで互いへの恋心に気付き、恋愛としても成就しますが、恋愛がお話の中心ではない為、とても楽しく読める作品だと思います。ファンタジーが好きな方にはぜひ読んでもらいたいです。