アニメから入りました。声優の神谷浩史さんが好きで、夏目の声を担当されるということで見始めました。原作も気になり読み始めました。妖が見えるということで辛い思いをしてきた夏目は周りに一線を引き、心を開けるような親密な関係を作ることができなかった。しかし、塔子さんと滋さんに引き取られ一緒に住むようになったこと。田沼や多軌、西村や北本という友達に出会ったこと。ニャンコ先生に出会ったことなどで少しずつ変化していきます。人間のことも妖のことも同じく大切に思う夏目は、度々その間で揺れ動き戸惑います。けれど、揺れた分夏目の心が成長していきます。物語の全体を通して優しい雰囲気の流れるお話で、読了後に胸が温かくなります。