まずこちらの作品の状況が昔の自分と重なり細やかな心の変動の描写に加え、一つ一つの言葉はまるで針金のようでした。
針金は力を与えるとぐにゃりと曲がり何本もの針金で組み合わせれば簡単には曲がらないものができます。三本の矢と似た感じですね。
ここに書かれてる言葉はまさにそれで、初めは自信なさげのような不安定でしたが何度も何度も言葉を重ねやがてその言葉は大きなものになっているようで簡単には左右されない
言葉になって言ってるのが読んでる時、胸の奥がギュッとなりました。
同時に血が繋がっていようがなかろうが大切な人達がいる、自分のことを守りたいと思ってくれる人が近くに居るっと言うのはとても素敵だなと思いました。
守りたいと思ってくれるということは自分が守られる価値がある人間なんだと言うわけで(本当は価値だとかそんなこと関係なくありますが)
その年頃だと自分の存在意義だとか色々考えてしまうでしょうし、承認欲求だとか自己顕示欲だとか色々考えてしまうと思います。
成り行きはもしかしたら世間で言う不幸かもしれませんが私はとても羨ましく感じてました。
また小並感発言ですが、勇気が貰えます。
こんなセリフ言えるようなそんな人間になりたいなと。
幸せな家庭の姿程、勇気が出るものはありません。こんな風になるように頑張るぞ!と。