226ページ、1冊表題作(描き下ろし8p+電子限定1p付y)。
前回読んだ作者さんの作品、ゴーストライターもそうでしたがストーリー自体にかなりネガティブな要素を含みます。
本作はその歪んだ想いを超えた上での、2人の関係の終着地点、エンドがきちんと意図的に描かれていて、物語としての完成度は高い。
人が持つ表と裏、相手に見せない暗い感情、嫉妬、独占欲、嫌悪なんかがお話のテーマにあります。
途中でこの先どうなるのか!?
グッとくる部分もありました。
ゴーストライターはその辺がぼやっとしててわかりにくかったので、こちらの本作の方が、読み応えがあって面白かったです。
ただ、結局お話自体は暗い部分があるので、好き嫌いは大きいと思います。
ネガティブなストーリーが苦手な方には、向かない。
人の生き様は様々で、歪んだ感情も人間の持つ1つだと、いろんなお話が好きな方には楽しめるのでは。
自分の好みでは星4くらいですが、万人受けしないテーマでまとめるのは難しそうですので、おまけの星5で。