サイエンスフィクションではなく、スコシフシギ及びスペースファンタジー作品と私的に位置付けています。
作者さんが楽しく考えた多種多様な宇宙人を、一緒に楽しめる良作。楽しいですがけっこう物語はシビアでそれが良い。マウー可愛いよ(よく見ると造形的には可愛いだけじゃないけど)。
また、多様性を扱った作品というのは、作者の主義主張を押し付けられて辟易する事がありますが、この作品にはそういう所を感じません。そこ重要です。
「上の人」の描き方も好みで、気紛れで理不尽で善悪のないお天気のよう。そうそう造物主ってのはこうでなくっちゃ!と思います。
イチ推しキャラはナナギ、もっとも心を抉られたのは局長でした。
著者ツイッターとpixivにこぼれ話もちょいちょいころがっていますので、気に入ったらそちらもぜひ。
あとタイトルの読みは「はてのほし〜」ではなくて「はてのしょう〜」なので要注意ですw(私は長いこと間違っていました……)
マルコの恋人については、本編を最後まで読むと「あーっ!」ってなって最終巻カバー下を読むと「ぎゃーーーーっ!!」ってなって、一読目ではわからなかったマルコの心情を追体験しに二周目に突入するところまでがセットです。