ネタバレ・感想ありコオリオニのレビュー

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凄い!
2024年8月18日
悪なのかもしれない!苦手な人は苦手かもしれない
綺麗なキラキラblは素敵で確かにそれもいい
ただもうそうではなく何処かにどうしようもない世界に生きながらお互いを必要とし生きる男たちが
必死で生き抜くアウトローなどうしようもない世界
みんなどこがで救いを求めているのか、、、
ラストが好きでたまらないあの曖昧なラストあの
クライマックスしかないと思っている
本当に底知れぬレイカ先生ワールドが繰り広げられているこれは好きな人にはたまらない世界だ
ニュースを見て今読まないと😩と思いました
ネタバレ
2024年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネットで容疑者と道警担当刑事が…という記事を見かけ、作者の「悪魔を〜」(最終巻発売✨)とこの作品を思い出しました。読むなら今だろうなと。

ヤクザとノンキャリ刑事の物語。愛する事ができるのは女性だけでは?としみじみ思います。男と男が深い関係になっても相手を想ってではなく、自身を憐れに思ってわく情で抱き合っているのかなと…。

関西でも八敷の出自と似た地域があった様な…。この歳で当時を思い返すと、優しい言葉が並んだ勉強会のお知らせや優しい言葉の工事現場、影が濃い程白かったんだなと懐かしかくなりました。

八敷の香水…意味は王妃の水(ネット〜世界最古の薬局から生まれたブランドで、ルーツはドミニコ修道院)薬局(ツボった)や聖ドミニコまで八敷とかけている作者に脱帽でした。犬、炎、金の子牛に繋がる描写に、作者は作中のセリフや歌に”悪魔”を散りばめているなと。

上巻の佐伯のepは涙で、シラフでは八敷と向き合う事も抱く事も難しく…彼の母親の様に八敷もまた最後まで佐伯の心を知る事はなかったのかなと。んー…逆に知っていたからこそなのかな…(八敷の精神は小学生で終わっていたのかな?と。母親、自分だと思っている自分を演じている八敷を感じ…。もう曲がった八敷が八敷なのかなと。痩せすぎ…から、彼もシラフの時があまりなかったのかなと)

下巻は世界線が交差するのか、八敷の足の指を必死に数えました。女性というものをロシアに売る悪魔なのだけど…幸せであってと祈ってしまう八敷の魅力…そう感じてしまう程彼の生き方は耽美なんです。(ハネムーンは夢の中だったのか。青い鳥では指は隠されてた…😩)

鬼戸が八敷を裏切らなかったのは、やはり彼も八敷に母親を見たのかな?と。八敷がロシア語を話せる所から母親といつまで一緒だったのか…ロシア船長が取り調べでユダヤ人というのはイヤミね、というセリフから全てあべこべなんだろうなと。宗教、文化は麻と…ソビエトだなと。

「警察は(自身も含め)イカれた人の最後の砦」と言う水谷のセリフと、フリーライター鈴木氏の…その後処分されず大半の彼らが定年を迎え何食わぬ顔で生きている…とニュースについてのコメントが重なりました。そんな作者のリアルな物語。付箋の細かさに天才…✨とジーンとしました。

鬼戸というノンキャリ人生はトップキャリアの糧になる。それが作中悪魔という組織なのかなと…
実話を
2024年3月22日
知らずに読んだので、どれくらい漫画として脚色されているのかはわかりませんが、衝撃の内容です。BLとして読むものではないです。物理的にも精神的にも痛い怖い酷いのオンパレードで楽しくはないです。ものすごい重みで生き方?生きることの意味?普通じゃなかったらどう生きるか?みたいな答えの出そうにない辛い命題を与えられるような作品です。
稲葉さん=鬼戸=惚れる
ネタバレ
2024年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 綾野剛主演で映画になった、稲葉さんのノンフィクションをベースにこんな硬派なBLマンガがあったなんて。。。一気読みした。稲葉さん、Youtubeで検索したら実際の裏話が聞ける。現実が映画なんか遥かに越えてる典型。
コオリオニは根底に鬼ごっこに象徴された子供の頃の3人が現在まで繋がってて、3人の哀しさがより響く。絵も渋い劇画タッチで、硬派な物語が生きてる。
でも、実際の鬼戸のモチーフの稲葉さんは、一切の罪を被され、スケープゴートとして服役。上司は自o。醜悪極まりない警察の悪事を稲葉さんが服役後に本を上梓することで昇華させた。現実は筆舌につくしがたいほど、警察もやくざも極悪で、暴露された当時、世の中こんなモンなんだあ、ドラマの刑事なんて絵空事なんだなあ...って思った。
エンディング、おそらく梶本先生は2つ用意したんだと思う。鬼戸と翔のボートはそのまま海の藻屑になった方を、自分は受け取った。その方が2人の楽園が続く気がする。2人が生きてたって、自滅か、消される運命だったろうから。だって、人は自分のやった醜悪から目を背けては生き続けられない、と思うし。他人が許したって、自分が許せなくなると思う。
ちなみに本物の服役後の稲葉さんはホンモノのイケオジで、惚れる。服役した人の生き方の方が、人を魅了する、これも世の真理。
青い鳥
ネタバレ
2023年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、言葉があまり見つからない。ハピエンのようでハピエンではない。けれど、2人にとっては束の間、青い鳥は捕まえられているのだろう。

普通とは?異常とは?
悪とはなんだろうか。人を利用すること?騙すこと?殺すこと?サイコパス、そうなんだろう。

タイトルは忘れたけど、アメリカドラマか映画でも似ている感じのを見たことがある。
自分の中にないものを否定する気はないし、かと言って、わかった風にするのもおかしいことだ。

死にたがりの生への執着。ゴールはない。
すごい作品だな。
梶本先生、お疲れ様でした。
映画『日本で一番悪い奴ら』の世界観
2023年11月3日
騙し騙され、もう誰が味方なのか敵なのか、もはや全員敵とさえ思う。ヤクザと、ヤクザよりも怖い警察のドロドロの世界。映画『日本で一番悪い奴ら』がそんな胸糞悪映画なのですが(個人的には好き)、まさにあの世界観です。巻末に稲葉事件を参考にされているとあり納得しました。最悪の結末も想定していましたが、終わり方に安堵しました(でもその生活にも終わりが来るんだろうな…なんて思ってしまいますが)。バッドエンド耐性のない方でも読めると思います。
読者をのめり込ませるストーリー展開、テンポが凄まじかったです。ずっと緊張感があって、上下巻を一気に読んでしまいました。
登場人物の誰一人として共感できない。自分だったら辛くて生きていけない。でもこんな世界で生きてきた人達、こんな世界でしか生きられない人達が実際にいるだろうなと思い、鬱々としながら読みました。
BL(男同士)だからこその作品だ、とレビューにありましたが、めちゃくちゃ共感しました。男と女ではこうはならない。男同士だからこその熱さ、切なさ、胸糞悪さがありました。
映画一本見終えたような徒労感です。BL漫画でこんなにも読み応えがあり、疲れる(褒めてる)、そしてゲンナリする(褒めてる)作品は初めてでした。
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おおお
ネタバレ
2023年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごい警察の闇ですね。怖い。設定がロシアも関係してるのも、ホントにありそうで怖い。最後はハッピーエンド?
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傑作
2023年4月10日
大好きな作品です。テーマもストーリーも入念に練られていて、読後の満足感もものすごいです。悪魔を〜も大好きな作品です
暗部だらけで重版、電子化…圧倒的な作品力
2023年2月12日
※輪●や殺人NGな人も上下巻読めば克服出来ないかな…。深い愛ある作品です。大丈夫そうな方にはお勧めです!
ヤクザ界だけでなく警察も腐り切ってます。悪い人しか出てこない。もちろん八敷も鬼戸も悪人ですが、取り巻く人物の描写を通してどうしてそう生きるのかがどんどん解明されて、力強く生きる2人を応援していました。クーポンでお安くこのような大作をご提供下さりありがとうございます。梶本レイカ先生の次回作を楽しみにしています。
当分他のBLは読めない。衝撃的すぎて…。
2023年2月12日
BLのくくりには収まりきらない作品です。確かに男同士の行為はありますが、肉欲とエゴのために貪り合っているようにしか見えず、エロくはあってもロマンチックには程遠い。行為中のまなざしの描写ひとつとっても、互いに相手をどう陥れるかを考えているのでは?と勘ぐってしまい、BLのLが本当にあるのかが最後まで読めない。893とそれを取り締まるべき警察が、社会の最底辺で自己の利益だけを求めて絡み合い騙し合い殺し合う、人間の裏側だけを見せつけてくる作品です。見事なほど善人が出てこない。かと言って「ピカレスク」と言うほど洗練されてはおらず、その鈍重さがかえって心にグサグサと突き刺さってきます。作画は、青年漫画の領域ではないかと思うほどドギツい。実話が基ということもあり警察内部の腐食の構造がリアルなのに加え、リミッターが外れてしまった人間の恐ろしさがハンパない。ここに書いたら弾かれてしまう漢字犯罪の具体例オンパレードです。差別問題や、ソシオパス・サイコパスなどの反社会性人格障害で社会から弾かれる悲惨さも描かれます。自分を「異常者」と自覚し、必死に通常の社会にしがみつこうとするも堕ちていく主人公の鬼気迫る描写に、作者様の感性と力量の凄さを感じました。脱稿後の作者様の心身の健康を心配してしまったくらいです。それだけに、番外編のすっ飛んだ明るさが逆に恐ろしかった。これは現実かそれとも夢幻か…?以上のように激烈すぎて読む人を選ぶ作品です。BLが主たるテーマなのではなく、この物語を述べる上で必要なピースのひとつにBLの要素があるにすぎない、と捉えた方がいいのかもしれません。しかしもし読めたのなら、読んだ方の心に強い爪跡を残す作品であることは確かです。
バイオレンス大好き!
2022年12月6日
まず、絵はBLBLしてないけどね、どっちかっていうと青年漫画かなぁ?ヤクザと刑事って大好き。ヒリヒリした展開にしかならないところが。
そして、暴力暴力暴力暴力暴力暴力のオンパレード!
すぐボコボコになるし、されるし、足の指切断とか耳切断とかカニバシーンでてくるから、小心者はやめておきなさいね。
私の性癖ぶっささりまくりな、モブによる輪かんシーンと二○挿しとフ○ストフ○ックある。堪らん。
でも苦手な人は回れ右しなさいね。
変な性癖に目覚めちゃうからね。

ストーリーは、ただ好きに生きていたい、獣と人間の挟間で葛藤する男たちのヒューマンドラマ。
普通ってなんだろう。普通じゃなきゃ駄目なのか?
普通じゃなきゃ生きていられない?

死に急ぎ野郎たちのレクイエム。って感じ!
読み応え有り
2022年10月27日
こちらの1巻が無料で読めるとある掲示板で知り読んでみました。これまで読んできたblと一味違う作品に酔いしれました。ヤクザモノは沢山ありますが、こちらはまるで映画を見ているような世界観があり、ヤクザの世界の非常さなどがよく描かれています。blのジャンルにとどめておくのが勿体無い良い作品だと思いました。
久しぶりに堪能した‼
ネタバレ
2022年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料版を読んでのレビューです。
一気に読んでしまった💦BL枠?ふむ…これくらいのエグ味なら、やはり青年漫画じゃなくてBL?これからL色が強くでるのかな。
ストーリー始まりから、父親からの性的ぎゃく待から救ってくれた佐伯に恋慕の情が窺えますが、鬼戸への愛着が湧くのが早くて、あっさり背中の佐伯の名前を捨てるので「やっぱり八敷もなかなかのクズかなあ?」とモヤモヤ💔
対する鬼戸も、目的のためなら平気でセッ〇で八敷を懐柔する筋金入りの鬼ちく💨この二人「似たもの同士の死に急ぎ」だと、すぐに納得できるので構成に違和感なしで良き。
ただ…八〇三のオジサン達がこぞって男を抱く?八敷の武器はカラダしか無い?八敷と鬼戸の思惑通りに進むのには、ご都合主義的でイージー過ぎて残念だな。毎回がカラダで解決とは…もう少し撚りが欲しかった💦
サイドストーリーとして、佐伯の回想を読んで「あれっ!佐伯って、こんなだったの?」と嬉しい驚き😺幼馴染みで庇う姿に、佐伯の覚悟と想いにホロリ😓育った環境や互いの境遇が道を踏み外し、若さゆえ立ち止まれない💔
頭が良い佐伯なら分かっていたハズなのに。この人も「死に急ぎ」だから、本当は八〇三に拉致られた時に、八敷と死にたかったんだろうな、と。
思いがけず八敷の語学力に命拾いしたのが、二人の運命を狂わせてしまった😩あの場面の佐伯の驚く顔を、ページを戻って確認しました。
佐伯と八敷、二人それぞれの目線で読むと、どちらも相当お釣りがくるクズさ加減です。もちろん、鬼ちくに落ちる鬼戸も。
それにしても、塩部と川田のオッサンが哀れ。それぞれ曲がりなりにも組長なのに、ちょっと💦特に塩部!今までの八敷への仕打ちと、組を背負える錬金術も持つ頭があると知っていて、鬼戸に侍らせてフォロー無し?それは、八敷を信じ過ぎちゃってますよね😔
雪祭り会場から去る八敷と鬼戸の後ろ姿に、自分を裏切った女房と男を思い出して、やっと八敷を疑うなんて遅いよ!
佐伯の回想シーンで、精神的に佐伯の自尊心を追い詰める塩部には、なるほどな八〇三っぷりだったのになぁ。
これから2巻を読みますが、鬼戸の上司の水谷課長が気になる!鬼戸、出る杭は打たれるか?八敷を最大限に利用して、望む結末は?
私、何気に上手く立ち回る?沖置が推しです😊塩部を始末して、八敷が鬼戸に抱きつく横で、笑顔で車の雪下ろしなんて可愛さあり🍒
BLとして読むものではない
2022年8月5日
たまたま軸になる2人が男だっただけでBがLする話ではないです。ガッツリ社会派、青年漫画です。ラブ要素はほぼないと思っていた方がいいです。この作品の焦点はそこではなく、もっと深い人間の業みたいなものにあると思います。一言では説明出来ないほど濃い内容なので、とりあえずヤクザ系、アングラ系が好きな人は一読する価値大いにありかと。
衝撃
ネタバレ
2022年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 北海道の警察を舞台に、ヤクザとの持ちつ持たれつの関係を描いた衝撃作。
一般的な惚れたはれたのBLとは全く違う、青年漫画のような内容にゾクゾクしました。
正直どう感想を書いて良いものか…描かれているもの壮大すぎて。私の陳腐な言葉をいくら並べても表現できない気がします。
一応カップルとしては、北海道警察の鬼戸×ヤクザの八敷。
ちょっとした通報を見逃したところから関係が始まり、一緒に潜入捜査したり修羅場をくぐったりと距離が近くなります。
しかしこれをBLだと言ってしまうには、ちょっと簡単すぎる。もっと信頼してるけど疑ってて、同士のようでいつでも裏切ってやれる間柄。
警察とヤクザ、メンツが何よりも大事な腐った組織の中で言われた通りに尽くしてきたけど、その組織にさえ簡単に捨てられる。
それぞれ立場が違えど、人に言えないことをいくつも抱えて生きてきた2人が似た匂いなのか、一緒にいて安心するんでしょうね。
本編最後話のラストが美しすぎて、涙が出そうでした。
2人に安寧の地はあるんでしょうか。きっと死んでも地獄に行っちゃうんだろうなぁ。
これはもはやBL界の伝説になりうる
2022年6月11日
作家魂を賭けて世に出た作品ではないでしょうか。
読後様々な感情で溢れていますが、身も心も、存在自体をぶっ込んで生まれ、読者にまで届いた作品なのだと猛烈に感じています。
2周しましたが、上下たった2巻の中に収められたドえらい大きなモノを受け止め切れずにいます。

実は購入後積みっぱなしで自分なりの読み時を待っていました。
私にとって梶本先生と言えば「高3限定」なのでビビりまくりです。
処理し切れない感情で溢れ返る恐怖というヤツです。
まんまと今作でも似たような状況に陥っていますが、少しベクトルが違いました。
………
端的に言えば「異常者」たちの生き様。
そして「普通者」との乖離と普通である為の汚さ。
モチーフとなった稲葉事件よりも裏金事件の方が記憶に残っていますが、警察の不祥事暴露の発端でありドラマチックな事件でした。
それをBLという「寛大な」ジャンルでお描きになった先生、本当にGJです!
男同士の恋であれば多少?の衝撃を包み込む懐の深さは他には無いでしょう。
と言うかこのお話は男同士の必然を強く感じます。
異常者がただ生きることの許しを乞い、もう1人の異常者が許しなど必要無いと受け入れる。
共に満身創痍になりながら自分を認めるお話はこうでなくては!と思うのです。
…………
ストーリーは比類のない素晴らしさです。
しかしマンガとしてのとんでもない表現力にも感動しっぱなしです!
線の強弱!傾き方!その場面でこの表情の意味は?ここで出てくる小物の使い方よ!単純と複雑の使い分け!等々、隅から隅まで線一本、書き文字ひとつも見逃してはいけません‼︎(男性器の誇張とかは浮世絵にも通ずる素晴らしさ!)
本当に絵が上手い!!!!!!
さらに考え抜かれた構成力たるや!!
話数が進むたびページを捲るたび、新たな驚きが超高速でぶつかってきます!
それでいてどの章で終わっても良いくらいの完成度の高さです!
本当に是非とも読んで頂きたい類い稀な作品です!!
…………
最後に、描きにくいモチーフで描いて下さった先生にありったけの尊敬を!
そしてこの題材で電子書籍化して下さった新潮社に拍手を!
さらに受け入れる体制が整った電脳世界に賞賛を!
販売して下さったシーモアに大きな感謝を送ります。
普通とは?異常とは…?
ネタバレ
2022年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人間ドラマを見るような作品でした。八敷、佐伯、鬼戸がただ普通に生きていくことが、なぜあんなに難しいのか。お互いを支えに生きてきた八敷と佐伯の、お互いの捉え方の違いに、胸が苦しくなりました。佐伯がどこかで言葉にしていれば、あんな結末にはならなかったのかもしれないし、遅かれ早かれ、同じだったのかもしれない。鬼戸も父を反面教師にして生きてきた。八敷や佐伯ほどではないかもしれないけれど、何が正しいのかを歪ませられたまま。それぞれ何とか生きてきて、現実に折り合いをつけてうまくやっていたはずなのに、それでもまた虐げられる。彼らが異常なのか、彼らをそうした環境が異常なのか。他に生きる術があったのか。せめて最後の八敷と鬼戸との逃避行の先に、彼らの生きる幸せがあることを。
読むのを悩んでいる方には是非、手にとってほしい作品です。
自由に生きることに許しはいるのか?
ネタバレ
2022年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方のレビューを見て、話しがかなり重そうだなと…もはやBLのくくりにしてはいけないような雰囲気もあったので購入するかめちゃくちゃ迷ってました。クーポン出たと思ってBL検索したらなんと2件。そのうちの1件がこれ。もう読めという運命。結果、買って良かった面白かったです。
小さい頃によく遊んでいたコオリオニという遊びをこのような作品に仕上げたのはすごいです。道民なのでよく「エッタ」も使っていました。ちなみに「バーリア!」もありました笑
一巻では、八敷と佐伯の関係性の主観的違いに凍りつきました。客観的には持ちつ持たれつな助け合って支えあってという2人であってほしいと思いながらもそうですか、、あなたはコオリの女王だったんですね…という感じ。佐伯のように、俺の存在価値を奪わないでくれって心情、日常の中で時々あったりしません?自己肯定感が低い人というか…この漫画での心の叫び、響くんです。
鬼戸については、イマイチよくわかりません!好き勝手生きている人が妬ましい?許せない?警察という組織の中で父親からの刷り込みもあってか言うことを聞いて生きて行くのが当たり前な男。そんな中、八敷とビジネスパートナー的な感じになってヤクザの世界に身を置くわけですがとてもお似合いです。わりとすぐ八敷との関係が始まりお互い惹かれ合っていきます。もちろん鬼戸にもツラい過去があったわけですが…それはニ巻目で読めます。色々な出来事の真実を見せるタイミングが絶妙でひどく揺さぶられます。うわ…そうだったんだ…って読みながらポロッと呟いちゃいます。情もなく平気で人を裏切る八敷ではありますが早い段階から鬼戸に絶対的信頼を置いてるのはなぜなんだろう?鬼戸もなぜ八敷を信じていられるんだろう?と疑問がありますが残酷な内容が続く中で、唯一2人の愛が見ていて救いかもしれません。悪党な部分が似ているんだそうです。
グロい場面とか多いと書いてありましたが、自分はなんともありませんでした。想定内の世界観でした。
とにかく劇薬のようなこの漫画。ぜひご堪能を!
かっこいい!
2022年2月26日
試し読みで気になって、気になって、とうとう購入しました。最初は絵に苦手意識ごありましたが読んでいくうちに全然気にならなくなって、最後にはかっこいい!って思ってしまいました。話の内容もBL漫画の枠を超えてんじゃないの?くらいの濃厚さです。面白いです。
いいね
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間違いなく胸を抉られます。
2022年1月18日
実は一度、試し読み段階で怖くなり閉じました。でも、ストーリー重視の作品というのは分かっていたので再チャレンジ。ごめんなさい、こんなに素晴らしい作品をどうしてすぐに読まなかったのか!
読み始め、二転三転する展開に、頭が追い付かず何度もページを戻りました。また1巻終わりの佐伯視点の描き下ろしを読んだ時の衝撃もすごい。深みのある登場人物達、綿密なストーリー構成、青年誌のような骨太の絵も相まり、全体を通し強く物語に惹きつけられます。読後しばらく何も手につかないくらい色々と考えさせられました。BLの枠を越えて是非色んな方に読んで貰いたいです。生きづらいと感じている方に、という作者さんの言葉、とても共感できます。
作者さん一度(二度?)廃業されていますが、現在はTwitterで悪魔を〜の続きを描かれています。こんな素晴らしい感性と技術をお持ちの作者さん、是非また復活して頂きたいです!
ストーリもキャラクターも濃密です。
2021年11月28日
この度、クーポンを利用して購入してみました。
気にはなっていたんですがハードボイルドそうだし、痛いのとかううぅ~ん。って思ってたんですよね。
そんな簡単なお気楽な読み物ではございませんでした。
一度読んだくらいでは全く理解が追い付かないです。
北海道の実際にあった不祥事をもとに描かれたらしいのですが、当時の北海道をよく知らないです。主人公の育ってきた環境が想像を絶する境遇ですし、読み始めてしばらくは上っ面しか追えてない感覚で必死に食らいついてみました。
でも上巻の後半あたりからですかね、視界が開けてきたんです。作家さんの手のひらで踊らされていたのでしょうか。もやもやしていたことがはっとわかってきたと言いますか。
必死に食らいついてよかったです。闇に潜む闇。文学的表現がさらに味わい深い作品となっています。
痛いシーン山ほど出てきます。グロいです。
BL作品という括りはふさわしくないというか、もちろん男性同士ですが。
ここまで骨太な作品を読めるなんて。
あ~クーポンありがとう。
読めて感謝。
実話に影響受けた衝撃作!! 濃厚特盛です
2021年11月28日
以前フォローさんがレビューされていたのが気になってお気に入りに入れてました。今回バンチのクーポンが使えたのでここぞと購入。いやぁ~、スゴかったー。これは2002年の北海道警察の前代未聞の不祥事を元ネタにして描かれた作品なんですが、読んでぐらんぐらんに頭を揺さぶられたような衝撃を受けました。濃厚、ホント濃~厚~な内容で、暴力描写やエグさもあって読む人を選ぶかもしれませんが、私は読み応えがあって大変好みでした。犯罪の脚色とかラブな面は創作だとしても、この作品に近い内容のことが実際に北海道警察の中で行われていたということに正直驚きます。ラブに関してはどう転ぶのか分からなくて、ハラハラしながら読ませていただきました。これはバイオレンス系が苦手でなければ、非常に面白い読み物だと思いますよ~。絵も好みがわかれるかもなぁ。受けの腰回りにもうちょっとだけお肉をつけていただければーとは思いましたが、キャラ設定があるからしょうがないな。とにかく、今までに読んだことのない感じの心にずっしり残る作品です。
北海道県警の不祥事をベースにされた物語
ネタバレ
2021年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今日はハードボイルド系のものに挑戦しようとストーキングにて此方に辿り着きました。
ヤクザも警察も紙一重の中で対極にいる2人の関係。これも共依存関係なのでしょうか。
妻が壊れ流産した事に安堵する鬼戸。家族をつくっても愛や幸せにする事を考えられない思考の持ち主。
八敷も幼い頃から闇で育ち、その闇自体が彼にとっての日常だったわけで、その闇に触れてしまった佐伯が哀しすぎた。普通の人間だった故に、共に生きる事が出来ない、、そちら側に自分は入れないと近い将来訪れる終わりを予感していたのですかね。
周囲の人達を欺き捨てる、そんな利己主義とも思える闇を互いに持つ八敷と鬼戸にとっては、互いがありのままの自分でいられる最愛の関係。
生き様も人それぞれ。ただそれが皆の幸せに繋がる事かどうかは、、、何だか色々難しいし怖かった。
すーんごい…圧倒的迫力、怒涛の展開!
2021年9月10日
やばい、という言葉しか出てこない、のがやばい。すんごい物語ですねえ。ほんと、スピーチレスになってしまう。コメントできないですねえ。ですが、かなり印象的でインパクトの強い作品です。
いやこの作品絶対好み分かれますね〜。ヤクザ、裏組織、警察、サスペンス、サイコ・ソシオパス、ハードボイルド、バイオレンス、血生臭い性的描写、もう全部僕にとっては好みど真ん中ストラーイク!なジャンルでした。画もかなり特徴的ですねえ。ヨーロッパの文学作品もたくさん用いられていて、非常に奥深かったです。
この作品、実在した汚職事件にインスパイアされて描かれた物語なんですねえ。知らなかったです。参考文献を引用されていて、内容が詳細に練られていてめちゃくちゃ面白かったです。興味深い文献がたくさんあるので読んでみたいなあー。
レイカ先生曰く、一時期は廃業されていたらしいですが、その後ご縁があってこの作品の電子化が決まったらしくて。本当に良かったです!最高のエンターテイメント作品に出逢う事ができました!最後のコメントでレイカ先生が、「バカな理想...想像は...」と書かれてますが、そういうのをこういう漫画というひとつの創造物の中で表現できるからこそ、素晴らしいんですよね!本当にそう思います。想像・創造の可能性は無限大だー!レイカ先生に心から感謝です!
この作品と同時発売だったらしい『悪魔を憐れむ歌』も気になります。
・・・すごい!!!背景に欧州文学
2021年4月18日
1巻:278ページ(番外編描き下ろしコオリ女王44p+おまけさよなら文豪16p)
2巻:220ページ(1話追加の描き下ろしオニごっこ52p+おまけロングキスバケーション22p)

まず、絵が苦手。かなり独特。
キレイ系ではないしグロい、いかにも女性受けする見目よい絵ではない。
高評価につられて買ったものの、かなり長い間本棚でほったらかしでした。

読み始めて。。
やっぱり苦手。
せっかくだから読みすすめるものの。。。

取材力もあって背景ストーリーがしっかりしているけど、かなり壊れた価値観の主人公たちの心情にもついていけず、なかなかお話に乗れない。

が!
1巻終わりの、しかも描き下ろし部分である、番外編コオリ女王とおまけのさよなら文豪を読んで、全く変わった!
この話の、本当の醍醐味がはじめてわかる!

この描き下ろしがなかったら、2巻買うのをやめる人いるんじゃないか!?
と思うくらい、作品にいっきに惹きつけられた。

そして下巻の、やはり描き下ろし、ラストの綴じ方がーーー!!!

本作はキーワード的な言葉がいくつか出てきますが、それらは全て日本人にはピンとこない、ヨーロッパ文芸作品。
読後に調べてその単語からイメージさせる意味がわかると、またこの作品の奥深さと魅力が、一気に増します!

ファウスト(ゲーテ)のあらすじとそのエンドを知って、本作の奥深さとストンと腑に落ちるものがありました。。

はぁー。。。
これはもう、一般のBL枠ではないことは、確かですね。
破滅的に、すごすぎる。。。

<メモ>
*ファウスト:ドイツの伝説的な実在の人物を元にしたお話。満足を得られない知識や欲を欲するために悪魔と契約する。16世紀に沢山あり、有名なのはゲーテの作品(ゲーテは数十年生涯をかけて作成、完成の翌年亡くなる)。
*城:カフカ晩年(結核罹患後)の未完の長編大作。主人公が目的の城にたどりつけない。
*雪の女王:アンデルセンの童話。悪魔の鏡が刺さった少年が雪の女王に魅入って連れ去られる。
*青い鳥:フランスの童話(主題 死と生命の意味)。幸福の象徴である青い鳥をさがしにいく。

<余談>
1巻巻末のあとがきで本作と同様に北海道警を舞台にした作品、悪魔を憐れむ歌(青年コミック)の紹介がありました。
評価高いのに打ち切り!?
もったいない!
BL コミックではないけど、いつかこの作品も読んでみたいと想いました。
圧巻...!
2021年3月5日
これは凄い...奥深いストーリーに未だに全部理解できていないと思う。主人公2人とも狂気的でまさに、悪!!絵は綺麗とは言えないけど、そこがまたストーリーに合っていて良かった。最後の2人の笑顔が印象的でした。暴力的な描写が盛りだくさんなので苦手な人はやめておいた方がいいです。
実話と幻想の良きノワール漫画
ネタバレ
2021年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ どこかで聞いたことある話だな?って思ってたら出典からあ~っとなりました。実話を元にしたお話でした。もちろん登場人物はフィクションですし、作者さまならではのお話で面白かったです!娯楽として良きノワール漫画でした。勢いがあって登場人物の考えが理解出来て(共感ではなく!)、悪人揃い。拷問はバッチリエグいけど悲壮感はなくて、主人公たちがカッコ良くて何故かスカッとするという。銃を撃つのが上手くて最高。あそこで夢想的に死ぬなんて狡すぎるので意地汚く生きて生き抜いてあっさり犬死にが似合うノワールものにふさわしい主人公たちでした!個人的には沖置さんがいちばんすごいwwいちばん人生楽しそうww
スッゲ。
2021年2月7日
すごいースゴイー。絵も凄い。ストーリーも聞いたこともないような話もあり、学べました。良いか悪いかの作品の評価ではなく、私は気に入りました。読み進めるにあたり、八敷さんの美しさに救われました。悲しいけど美しいです。いやぁ凄い。
答えは読み手に委ねられた感じ
2021年2月5日
新潮社クーポンにて。レビューも少なくて、クーポンなかったらたどり着けなかった作品かも。警察とヤクザが手を組む話ですが、何が正義で何が悪なのか、何が普通で何が異常なのか、突き付けられたことの答えに、言い澱むような読後感です。(作者さんはそんな問いを突き付けてはいないのですが。むしろ救済として描かれていると思います)この作品は、読む人によって受け止め方が異なると思うし、残虐な描写もあるので、そういう意味でも受け付けない人もいると思います。私も激しい暴力描写は苦手ですが、ストーリーも心理描写もみっちりと作り込まれたこの作品は、読んで良かったです。特に上巻の佐伯の話はとても響きました。それにしても、読み応えがありすぎて疲れた・・
問題作。分類はBLでないことは確か。
ネタバレ
2021年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ キャラがみんな生きてる。人間に汚い部分をさらけ出した作品なので、BLを読みたい人は回れ右かなー。。。
とにかく最高でした。
たった2冊ですが、なんというかハリウッドの何シーズンも続くドラマを最後まで見切った感じの達成感があります。
すごい、凄い…
ネタバレ
2021年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に合う言葉が見つからない…ただ、人間のそれぞれの苦しみ、欲、狂乱か狂気か、、「普通の人」なら見過ごして生きていく悪の体現が行われているようにも感じました。一人一人のエピソードが繋がるのではなく、殴り合って作られている物語、新しくて良いと思います。
。。で、視点変えて感想言うと、八敷さんエロくてやばい、良い。フィストフ○ックの描写ありましたよね??あんまり商業で見かけないのでめためた好きが溢れました、最高ですありがとうございます。
あと佐伯さんの過去編が思った以上に心にキました、きっと彼にはハッピーエンドでしたよね。
まだ下巻読まずの感想ですのでこれから読んできたいと思います〜
キャパオーバー
2020年9月4日
難しい難しい(汗)でも心臓と脳みそが震えました。この感情は私には言語化出来ないので読んでみて欲しいです。すごいおもしろい
社会派ドラマ
2020年3月16日
ストーリー性あるBL大好きです😄
警察内の悪にぞっとさせられます😓
最後二人の笑顔が見れてよかった😁
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なんか
2019年12月3日
すごい話だった!攻、受とかゆう話以前に、個性や環境が極限状態で、はらはらドキドキでした!
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私には表現できない
2019年11月11日
この作品のレビューを私の言葉で書き表す事ができません。クーポンが手に入ったので思い切って購入しました。深い深いお話と内容も濃く読みごたえありで2巻アッというまに読み終えました。きっと何度も何度も読み返すでしょう。2巻配信中になっていますが上下巻で完結でしょうか・・?続き読みたいようなようなこのままでいいような複雑な気持ちです。
大満足
2019年11月10日
シンプルに一言、最高…!
人を選ぶ作品ではあるものの、実際の事件から着想を得て描かれているが故か 緻密な表現に魅了された。それでいてBLとしての萌えツボもしっかりと押さえられている。
まさに怪作。
作者の強烈な魂の一端に触れたような快感がたまらない。
こういった作品に出会うたび、BLというジャンルの間口の広さに驚かされる。自らのなぜBLが好きなのかという気持ちを思い起こさせてくれた。
いつまでもいつまでも二人の旅路が愉快なものであることを期待ぜずにはいられない私もまた、二人に狂わされてしまったのだろうか。
好きかな〜
2019年11月9日
私は本棚に持ってるが殆どの作品が配信停止になってます。以前のBLはファンタジーという中では異彩を放つ作家様でしたが、万人受けせずとも支持する者は多いと思います。出版社様どうかよろしくお願いします。気づかないだけでどうしようもない人間や遣る瀬無い人間って沢山いると思う、作品を読んでそれを感じて考えさせられます。内容はヘビーなのに読後は何故か美しいと思ってしまいます。
久々、怖い作品読みました。
2019年11月8日
数日、頭ン中無限ループしそうな作品。
単純な勧善懲悪モノが好き。
非リアルでまで悩みたくないのに。。。

「普通」ってなんだろうね。
今生きてる世界はリアルで間違いないのかなー。
って、思考してる自分の存在だけは現実なんだろうけど。

他の作品もチェックしてしまった。
ん~時間開けてから読みたいかな。
私の心の平安、守るためにも。
苦手な人はいるだろうなぁ
2019年7月3日
でも私には面白かったです。主人公2人とも善人ではありません。最初から最後まで一般的な倫理観から外れまくっていました。でもフィクションだものダークな作品を読みたい時もあります。そんな中佐伯視点の短編がとても切なかった。
神作品♡
2019年6月20日
普通のBLに飽きた方はぜひ読んでほしい!!最後までどうなるのかハラハラドキドキ、
ページをめくるのがとまりませんでした・・・BLで読ませてもらった事に感謝です。
残虐なシーンも結構ありますが最後まで2人を見届けてほしいです(>_<)‼
生きたいように生きること
2019年6月12日
実際にあったある事件をモチーフにして、濃密なBLを組み込んだ大作。銃器対策室の実績作りに奔走する刑事・鬼戸×ヤクザ組織の幹部・八敷。警察とヤクザ、それぞれの世界で泥にまみれ、翻弄され蹂躙されながら成り上がっていく二人の物語。かなり残虐で暴力的で、猟奇的とも言える描写も多々あるので、苦手な方は要注意。あまりに重すぎて、感想も星をつけるのも難しい。私の中に彼らを語れる言葉がありません。これを描き切った作者さんはすごい。この出来事がほぼ実話とは…警察と裏社会は表裏一体、私の想像も及ばない世界があるんだな、とぼんやり分かった程度ですが、ただただ怖かった。犯罪者という言葉で括るのは生温いほどの二人ではあるけど、最大限に幸せなラストだと思いたい。変わらぬ平凡な日々をありがたく思えるような作品でした。
面白かった。
2019年6月11日
凄く良かった。
純粋な悪党なのに、哀しくて、切なくて、読み終わった後は、暫く余韻に浸ってしまいました。1本の映画のようでした。
絵も綺麗で、笑顔なのに目が笑って無いように見えるのには、ドキっとなりました。
買って良かった。
作者様に祝福を👑
2019年6月10日
『悪魔を憐れむ歌』打ち切りのショックで、こちらも即買いしました‼
Police×893×BL×dramaで、この仕上がり‼
もー、ホント色んなしがらみ抱えた鬼戸(policeman)と、これまた訳アリアリな八敷(893)が出会い、薄暗い事情で潜入捜査、惹かれあい、利用して利用され、最後には青い鳥を見つける♦ストーリー‼
内容はカンペキ大人向けです🙂
2人の『男』が、まさに地獄巡りのごとき魂の闇夜をさ迷う展開は、ダークにも程がある💦と眉を寄せる方も。。。とは思いますが、何と、救済はあります‼
それは美しくもなく、猥雑で、非日常すぎるかも知れませんが、最後の最後、土壇場で、魂の救済を『愛』で〆た作者様に、拍手喝采を捧げたい👑👑👑
コレはもはやコミックではなく、醜悪な人間の真実を突き付け、人間の至上の尊さを描ききった、ドラマです👑♦
後書きに『希望と絶望の象徴がスコップで、私にとってのスコップは漫画でした』とありました。作者様が魂を削って描かれた(そう感じました)このストーリー☘
誰が何と謂おうと、私にとっては名作です‼
北海の水底にキラリと沈む、ダイヤモンド(氷)のような、人間の心の狂気と真実を、エンタメとして楽しめる、大人の方に、お勧めです👑
映画のような
2019年6月10日
悪徳刑事とヤクザのお話。
映画「日本で一番悪いやつら」にBLテイストを織り混ぜた風なのかな?と思いましたが、登場人物の心理描写が絶妙でかなり面白いです。このまま映画にしても良い位の作品ではないでしょうか。

ただ、ヤクザの話なので、エグい描写が苦手な方は注意です。
生半可な気持ちで読むときついですが奥深い
ネタバレ
2025年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻読了。いや、きつかったです。残酷なシーンも多く、とにかく心も体もとても痛々しい。生半可な気持ちで読むと、ガツンと殴られる作品。絵も怖いです。でもストーリーは練り込まれおり、途中から次へ次へとページをめくりました。下巻はもう少し気持ちが落ち着いてから読もうと思います。
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重いですよ
2022年9月20日
上下巻で鬼しか出てこないのか?な作品でした。各種の負が
オンパレードな重い内容ですが作り手が上手いですね、読後も主人公2人を生かしてあげたいなんて思っていました。BL枠なしで読み応えありました。
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おぉ
2021年12月2日
絵が苦手だなと思いつつ。ストーリーにひかれて購入しした。結果、まぁ良かったかな。ちょっとグロな感じでしたが、ストーリー重視ならいいかも
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コオッタ
ネタバレ
2021年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごい漫画を読んでしまった。。そんじょそこらの生半可な警察ヤクザものじゃなかった。主人公が完璧悪人じゃないですか。潔いくらい救いがない。そしてメリバですね、メリバは苦手です。でも二人がくっついて一緒にいるメリバなら、自分的にはハピエンなんだと気付きました。新たな扉を開いてしまった気分です。ただやはり悲しい、悪に走るにはそれなりの理由がある。疲れました、また数年後に読み返したいと思います。
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重く苦しく
2021年2月8日
現実にあった事件がベースにあるようです。犯罪に巻き込まれていくどうしようもなさが、切ないです。いろいろ考えさせられる内容でした。
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貴重な新潮社謹製BL
2021年2月5日
新潮社クーポンが来たのでBLを探したところ、BLタグ付きは本作のみでした。
貴重です。
BLか否かは読者ではなく作者が決める事だと思います。
上巻のあとがきでBL作品であると記されていますので正真正銘のBLです。
ただし、一般的なそれとはかなり異なりますのでご注意ください。
エロ、グロ、暴力、薬物、汚職警官、ヤクザ、ロシアンマフィア、そしてある種の異常者。
興味深く読みましたが、ハッピーエンドまでの道のりはあまりに長く苦しいですよ。
ストーリーは気になるけど、絵が苦手
2020年12月28日
こ、これは★付けが難しい...。

北海道警察のエース・鬼戸と、
ヤクザの情報提供者(エス)・八敷のお話。
お互いが属する組織の利益のために裏を描きながら組んで、
事件の渦中に身を置くわけですが...。

ストーリー重視系なとこは良いのですが、
絵がどうも苦手です。
すごく分かりやすい言葉で表すと「汚い」感じ...。

ストーリーがけっこうダークなので、
そのダークさが強調される絵柄なのかもしれないのですが、
メイン2人のエロシーンも汚って思ってしまいました...。

★4は半額だったら買う基準なのですが、
2巻が半額になっても買うか、ちょっと迷うかも...。
1巻278ページ。
重い。けど現実的。
2019年11月17日
これはかなりハードなBLだと思います〜〜。
内容は重く暗く暴力的な面もあるので苦手な人はやめた方がいいかもしれません〜〜。
ですが読んでいて現実的に実際にはあるのだろうな、と思わせる内容と展開。
あっという間に読み終わりました。
最後が少しだけコミカルで映画のような雰囲気だなと思いました。
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ダークで痛々しい、でも生命が輝いてる
2019年11月11日
北海道警のエース・鬼戸×情報提供ヤクザ・八敷。点数稼ぎの為、情報提供者の八敷と手を組む事になった鬼戸。捜査を進める中で奇妙な連帯感が生まれ、次第に互いを慰め合うようになるが…というお話。
作品紹介の通り闇社会が舞台な為、内容は非常にダークです。指詰め、リンチ、輪カン、殺人、薬物などの描写も容赦ない。(それでもウシ◯マくんが平気な方は大丈夫かと)
登場人物に善人がおらず、例外なくやべー人達です。倫理観?何それ?という世界。でも彼らがなぜそういう人間になったのか背景もしっかり描いてあるので、かなり浮世離れしたキャラ達であってもちゃんと血が通ってました。だから下巻中盤、八敷に対する鬼戸の涙の咆哮はずっしり来るものがありました。50代のおっさんがこんな当たり前の事に焦がれるって切ない…。
八敷の友人・佐伯のエピソードも良かったです。異常でも特別でもない自分、普通の事が出来ない劣等感、自分より下だと思ってた人間に越される屈辱、それを認めたくなくて虚勢を張る姿、くだらない自己顕示欲など…人間の醜い部分が生々しく描写されてます。でもこのエピソードの終わり方は、何とも言えない清々しさがあって良かった。作者さん上手だな〜と思いました。
上下巻通して色んな人の死が身近なお話でしたが、印象としては逆にキャラの生命力を感じる作品だと思いました。
色んな意味で唯一無二
2024年5月13日
地雷多しとの前評判を知りつつもヤクザものが好きで購入しました。確かに過激な描写が心を抉りますが、これも作者様の独特な世界観がなせる技かとも思います。とにかく濃い。濃厚ソース味の漫画。構成も面白く最後まで読まないと物語の全容は明らかになりません。しかし鬱気味の人はお気を付けください。私もなかなか読み返せないでいますが渾身の作である事は伝わりました。正直なところ絵がもう少し好みだったら…。
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上巻まで
2022年12月7日
上巻のみ読みました。メイン二人がイカれてて、感情移入しにくかったです。佐伯視点の話では翔が思ったよりも狂ってて驚きました。そして佐伯さんのは読んでいて切なくなりました。
R–18G
2019年7月1日
R−18Gが苦手な人は見ない方がいい。全体の雰囲気も暗いし、読んで楽しい作品ではない。甘いBLに飽きたら口直しにはなる。
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私には合いませんでしたが
2023年5月25日
私はあまり合いませんでしたが、ストーリー重視で、極道系がOK、重い話OK、血なまぐさいのOKの方には面白いと思います。血はOKなんですが、暴力系よりサイコパス系の方が好みなので、私には少し合いませんでした。話はよく練られており、読み概のある作品だと思います。作者さんの別の作品を読んでみたいと思いました。
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☆の数が難しい
2019年6月10日
エロあり。男同士のエロがあるのでBLなのかなという感じです。いつも読んでいる物と違ったBLを求める人には良いかも知れませんが足の指を切ったり殴ったり撃ったりそれなりの描写があるのであまりおすすめしません。絵は綺麗ですが顔の傷があったりなかったり 上下巻末の描き下ろしは絵柄が違って見えます。子供の頃の人格形成が上手くいかないと破綻するのか 自分自身は大丈夫なのか 別の意味で深く考えてしまいます。この本を読んだ後は甘いBL 癒やしのBL 勧善懲悪の少年漫画が読みたくなりました。
絵が下手すぎ
ネタバレ
2021年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ セールでBL検索で買いました。1990年後半の話。立ち読みでは分別できるが絵が下手すぎてキャラ分けができてないし、シーンごとに別人のベッドシーンのようで共感できませんでした。バブル期漫画にあったようなヤクザと警察の話で、悲惨な結末ではないけどBL的ファンタジーに収まってしまい2度と読み返ししません。
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作家名: 梶本レイカ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 新潮社