思わず宮部氏の『ステップファザーステップ』を思い出させるストーリー。かの話はただの泥棒と双子の兄弟の話だが、こちらは【ちち】スパイ【はは】殺し屋【娘】人の心が読める超能力者という異色者揃いのエセファミリー。でも少しずつ心の距離が近づいてきているのが、会話のひと言から仕草のひとつから分かって読んでて笑みも出てくる。キーマンは、やはりそれぞれを知っている娘のアーニャだな。彼女が【ちち】【はは】ではなくて【パパ】【ママ】と呼ぶ日が来たら、真の家族になるのかな・・・その前に【ちち】のスパイと【はは】の殺し屋のヨルさんが愛し合わないとならないのだが。