登場人物が次々に出てきて飽きずに読める。そして内容がリアルで、こういう考え方わかるなとか、いるよなとか、日常生活でも周りに居るようなキャラが出てくるのが、まるで追体験のように感じる要因かも。きっと実際こういう生き方してるひと、周りにいたんだろうなって思う。自分はした事なくても、考えたことないとは言えない。別にいっかーくらいの気持ちも存在するし、こういう隙間がどんどん増幅して、そうしないと生きていけない、になってしまうんだろうな、と思ったり。
人の繋がりってなんだろうなとか、好感をもったり、嫌悪感をもったり、そんな目でみるなとか、受け止めてくれないとか、結局どの立場の人でも、そう感じてる時点で自分本位で自分が中心。当たり前のことだけど。動物なら至極当たり前だけど、人間であるからこそ生まれる感情のズレや葛藤が何ともむず痒いというかもやもやすると言うか。良い意味でも悪い意味でも人間らしさが出ていて、だからこそ面白い作品だなと思った。