読後から1年程たってしまいましたが、やっとレビュー書ける気がして書いてます。
まず、明るい作品求めてる方は、避けて下さい。
読後、私にとってあまりに衝撃的で、初めて嗚咽して泣き、しばらく浮上できませんでした。
子供を取り巻く家庭環境、学校やご近所、社会の在り方、どこまで家庭内に踏み込めるか…等々、今の社会の問題点がほぼこの作品に凝縮されていると思います。
あの時なぜもっと踏み込まなかったのか、あの時なぜ気付いてあげられなかったのか、なぜ、なぜ…あの時、が尽きません。
家庭内の事は、子供は自分からは言えないんです。難しい事だと思うけど、まわりが気付いて、手を差しのべてあげて欲しかった。
私があの場にいたら何が出来たのかな…踏み込めたのかな…いや、ムリかも…
色々すごく考えさせられた作品でした。
この作品を読まれた方々が、ほんの少しの気付きを子供達や社会に向けられたら、少しずつでも変わっていくかもしれませんね。もちろん私もですが。