読み手により色んな解釈が出来る。心中、本来一緒に死ぬこと。なのに、時間差生じたのは、福太が男に復習を完結する時間が欲しかったのね。葵兄ちゃんは福を遠ざけようとしたけれど、やっぱり寂しくて好きで未練で、この世とあの世の一線を越えてしまった。でもそれが、解決方法になり、福はこの世に心残り無く、葵兄ちゃんの元へ行けた。私はこの結末で良かったと。人を殺める行為は、決してしてはいけないけど、あの世の一歩踏み込んでいる福には殺らざる終えなかったこと。このお話、一貫して流れるのは、執着。葵兄ちゃんは福、福は葵兄ちゃん、罪の男は事件を起こしたアパートに。別の世界で二人は幸せに生きている。無理にでもそう位置づけて終わらせたい。終わらせましょう。でなきゃ、浮かばれません。一読者として、二人を勝手に成仏させてあげたい。