ずっと読みたかった作品。紫陽花の別名である四葩を名前に持つ、ヨヒラの健気さの一言に尽きる。俺様というより傲慢な雨情が鼻について読むのに苦労したが、ヨヒラが心配で最後まで読めた。愛することを知っていたからヨヒラは幸せになれたんだと思う。ヨヒラのために改心した雨情を少し見直した。スピンオフだが本家を読んでいないので快晴の存在が気になっていたが、少し姿を現してくれてよかった。ふたりの息子の嵐くんは雨情に似ていてあまりかわいく見えなかったもののヨヒラの幸せそうな姿に嬉しくなった。絵はあっさりしているが、ヨヒラの内面の透明感まで伝わってきた。雨情の機転で亡き者にされた伯父の天宮朝陽のスピンオフがあったので読んでみたい。4.4