泣いて、泣いて、眠ったら、目覚めた朝にまぶたが腫れていた。あぁ、こんなにもか、と思い返すとまた泣けてくる。
『俺のニーチャ』も優しいお話ですが、この作品は全く違った毛色で、作者様のスゴさを感じます。
とても優しい風合いの絵が、雪の白、髪の紅、椿の紅を頭の中で浮かびあがらせ美しい。
言葉が通じない鬼と人間の至上の愛。切なくて、苦しくて胸が押し潰されそうでした。二人の間には言葉がなくても伝わる愛情の深さがありますね。自分でも、どうしようもない感情をどこに持っていけばいいのかわかりません。だけど、最後の最後で救われた思いです。愛は朽ち果てないものですね。書きたい事は山ほどあるけれど、皆様も読んで感じて頂きたいなと思います。素晴らしい作品をありがとうございました。