本当はオメガだがアルファとして生きている大手製薬会社の三男と大病院の産科のカリスマ医師が、互いに抑制剤が効かない程に惹かれ合うお話。
製薬会社の息子のオメガと医者のアルファ。珍しい設定ではないですが、細かい部分に工夫が見られるいいお話です。男体オメガの方がアルファを孕みやすいとか、魂の半身と呼ばれる運命の番とは番関係を上書き出来るなど、オメガバースの物語を個性的にアレンジしていて面白いと思いました。また、理央も百瀬も本能的に生きることに苦悩していながらも、抗えない程の熱に惹かれ合う姿は気持ちが伝わってきます。二人が素直に幸せを掴みに行く姿を見たいと思わせてくれる作品です。
ただ、内容はとても良いですが、途中で更新が止まっているのが残念です。この1巻が出てからもだいぶ時間が経っていますが、完結はしていません。続きを描かれているのかどうかも分からず、情報がないので、最後まで読めるのだろうかと心配しています。ぜひ完結まで描いて欲しいです。