誰にでも尻尾を振る犬みたいと言われてフラれたDK菊池日和は、下校途中で犬に誘われてドックカフェに入ります。懐っこい犬と店員のお兄さんに「優しくされたくて来た」「犬っぽいと言われるから」と言うと、お兄さんは笑ってオムライスを奢ってくれたのでした。教職を目指す大学生の成松真は、翌日教育実習で日和のクラスに現れます。生徒一人一人に誠実に向き合う真先生はとっても素敵で、日和はこれは恋だと直感するのでした。幼い頃に亡くした母親の教えに従って、ワンコのように真っ直ぐに他人の心に寄り添う日和が愛しく、日和の突然の告白をしっかり受け止める真先生が頼もしいです。日和が真先生への気持ちを恋だと素直に受け入れられたのは、日和と仲良しの綱木航&朝留岬のお砂糖カップルのお陰で、この二人は本当に良い友人です。⑥からは真先生は就職、日和は大学生となり、お互いに環境が変わり、ギクシャクしたりすれ違ったりしながら想いを深めてゆきます。①の初っ端、日和がフラれたエピソードも回収されます。ドッグカフェの看板犬・ブラン先輩も愛らしく、全編に渡って気持ちの良いお話でした。