燃え尽きて先が見いだせないパティシエの洋一郎が、幼い頃からケーキが、ケーキ屋が大好きな香月と出会って、また夢を見出す話。
とにかく、美味しそうなケーキの数々が繊細に描かれていて、もれなくケーキが食べたくなります!
BLとしては、Lは弱めで(お互いないものを持ってる相手だからだろうけど、好きになってく心情とか)、それよりも香月のケーキ熱の方が熱いのです。
なので、一つのことに傾ける情熱や夢、それが周りをも巻き込んで影響していく…そんな話としてはとても素敵で、最終章『甘い糸』で、過去の出来事が今に繋がる話もすごくよかった。
キス止まりの2人だけど、それがこの作品には合ってると素直に思えるストーリーです。