ネタバレ・感想あり黄昏小説家のレビュー

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失恋の傷は・・・
ネタバレ
2024年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 失恋したばかりの小説家と出版社のアルバイトのお話。
失恋→新たな出会い→恋愛未満という感じかな。
20年付き合った恋人兼担当編集者・安田と別れたばかりの小説家・金春の原稿を取りにガサツで単純なアルバイト・田ノ原が現れます。男性としての魅力から言えば(単なる個人的な好みだけど)安田の方が断然上だと思うけど、安田の行動は疑問でした。お互い気持ちはあるのだから、連れて行くなり待たせるなり遠距離恋愛なりあったんじゃないかな。でも、経験のない家業を継いで従業員を養って行くことへの安田なりの覚悟とけじめだったのかな。金春を小説家に育てた安田は金春にとっては人生のほぼ全てと言っても過言ではないんじゃないかな、金春の気持ちを思うと本当に切ない。
そんな大失恋の後に現れたのが、全然似たタイプではなくて強引だけど軽率でデリカシーがない感じで・・かえって振り回されるうちに気がまぎれるのかもね。
絵は素朴で好みが分かれるかもしれませんが、ストーリーと相まって味があると思います。
星4.5
読みホ
2024年7月19日
で読みました。面白かったです!、、、面白かったのですが、えっ!?コレで完結!?もっと読みたい!この後の2人はどうなるんだろ?その後はもう出ないのかな?
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20年
ネタバレ
2023年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 20年お付き合いした恋人との別れって未知の状況ですが…もはや熟年夫婦に近い月日を過ごして来てる2人ですから切ないです。新しい担当との続きもみたいので続編でたらよみたいなと思います。
面白かった
ネタバレ
2023年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 181p、全表題作、あとがき。20年来の恋人との別れに傷心の小説家の主人公の金春の元に編集アルバイトのこれまた長年の彼女との別れで傷心の田ノ原が来た事により、2人の関係が始まる。とは言え、なかなか始まらないのだけど。こんなに長年付き合って来た関係から立ち直るのは大変だ。特に20年って。嫌いで別れた訳ではないので喪失感も半端ないだろう。次に進むには新しい恋という事か。高校の同級生のスナックのママがイイ味だしてる。ファミリーも良い。あとがきが2011.08.の記述だったので、スピンオフとかあれば良いのにな。一足飛びに纏まるのではなく、始まりはじめた関係がとても良かった。
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痛い痛い痛い……窒息する
2023年8月14日
マスコ先生本当にすみません!これね、失恋直後の人が読むの推奨しません…いや、逆に同じ境遇の話を読んだ方が泣いて浄化されるのか?
もう、刺さりまくった…心臓破れるかと思った。20年も一緒にいた恋人と別れるってまじで耐えられない。それもまだ想ってるとしたら耐えられますか?
何度も心抉ってくる痛みを感じるストーリー。でも、光は見える終わり方…と断言したいところだけど、やっぱり痛みを引き摺るのよ…。主人公と同じように痛み切なさ苦しさを十分に浴びました。失恋したことがある人なら必ず共感するはず。それを等身大のまま描いたマスコ先生凄いです。
皆さんの言うように続編が無いと私の心はこのままだと窒息しそう。何卒続編をよろしくお願いします。
田ノ原くん実はできる子
2023年6月16日
フォロワーさんのレビューがよかったので購入。
そして本当によかった。
BL部分は作者さんのあとがきにある通り、終わった恋のほうがダントツ分量が多いので普段なら突っ込みたいところですが、たとえ終わった恋でも恋は恋であって主人公の慟哭には十分共感が出来る。
そしてまた始まる兆しのある恋。
それぞれ色んな物を抱えながらみんな一生懸命生きてる。
これはぜひ続編おねがいしたいです。
失恋したての小説家とアルバイト
2023年6月15日
まるっと表題作。学生時代からの恋人で 担当編集さんと別れたばかりの小説家。右を向いても左を向いても 彼との思い出ばかり。悲しくて辛くて逃げ出したいけど 締切は待ってはくれず。何も知らない ガサツなアルバイトが原稿を取りにきて 同じく長く付き合ってきた彼女に振られたばかりと 謎の意気投合。デリカシーの無いアルバイトに振り回されて。仕事して。彼を思い出して 悲しくて。バイトに振り回されて。仕事して。彼を思い出して 悲しくて。と毎日を繰り返しながら 何とか前を向こうとする そんなお話し。いつもはBがLしてな〜い。という所ですが 仕方なかった恋人との別れ。嫌いになったわけじゃ無いのに 一緒にはいられなくなった恋人への気持ちの やり場のなさが。だんだん薄れて前に向けるようになる気持ち。上手く言葉にできないけど とてもよかったです
笑ったし泣いた!
ネタバレ
2022年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ こんな簡単に感情動かすストーリーをサラッと描かれるのに、後書き読むと色々反省してる風(あくまで風w)なのがとってもおおらかでマスコ先生益々好きです!
主人公小説家金原先生とその作品を見守る面々の目線で描かれる部分がこのお話の面白さだと思ったし、グッと胸にきました。
田ノ原、編集長、元カレ安田。
金原先生は気づいてないかもしれないけど、皆一様に先生の事を信じている。
田ノ原とのやり取りはおバカだけど、その若さと強引さが本当に光!
編集長には厳しさと一歩引いた目線で先生をさりげなくフォロー出来る優しさが。
安田は先生のその才能と強さをきっと誰より信じている。
温かいな〜嫌な人1人も出てこない、でも綺麗なお話にまとめましたというやらしさが全くない。
特に先生と安田のやりとりは切なくて胸が張り裂けそうに。
普通を装っても今にも縋り付きたい気持ちがビリビリ伝わる。金原先生が絞り出した「コーヒーでも…」という一言に全部出ててヒーッてなった。
面白切なかった本編からの番外編は爆笑でした!
狙った感がないのがまたツボです。でも最後はキュン。天才ですか…。
あとマスコ先生の絵は描き込みが多いわけではないのに視線が語り、後ろ姿で訴えて来たり…ここぞと言う時の表現力が素敵です。作品読めば読むほど好きになります!
長めのその後番外編プリーズ!!
2022年2月15日
たぶん少し前のセールで作者さん買い。「ラストダンスはわたしと」の格闘家オメガバがすっごく良くて作者さんの作品集めてます。この作品は20年恋愛して自分の才能を信じいまの小説家の自分を作ってくれた彼氏と別れてしまって、小説かけなくなった作家さんと編集部大学生バイトくんのお話。のはずが、なぜか失恋話がけっこう比重多くて(そりゃ20年も恋愛関係にあれば離れがたいだろうけど!!) バイトくんが霞んでしまう〜もう少し長めのその後番外編プリーズ!! でもほんと面白かったですよ。
今後 作者買いします!
2021年10月28日
絵は決して派手ではないけれど、コミカルで情感たっぷりで、一コマ一コマじっくり読ませていただきました。一人の小説家の再生していく日常を垣間見ているかのような気分になるくらい流れが本当に自然でした。最後は小説家らしい終わり方で、これからどうなっていくんだろう?というワクワク感もあってよかったです。編集長が良い人。安田との馴れ初めや生活とか、今後の先生も見たいです。是非続編を〜!
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別れから始まる物語
2021年10月17日
黄昏時を過ぎた窓の外を見やる2つの背中。握られた手。指の最後の1本の絡みに、名残惜しさと離れ難さを感じる別れの場面。この2人に何があったのかな…と考える冒頭。
あとがきにある、「ラブ手前で終わった」とキレる編集さんの姿を想像して笑ってしまいました。私は、とても満足しています。この描き切られていない余韻がいいなと思います。本編中も、セリフがないコマが結構あるのですが、その気持ちの余白部分、あえて言葉にしない(できない)感情の揺れのようなものが、じわじわ伝わって、胸に染みこんでくる感覚がとても好きです。
「ラブ手前」と言いつつ、私的には愛深いお話だったと思いました。交わるシーンが一度だけあるのですが、これが、もう、何とも言えない臨場感がありました。ずっとくたびれた中年として描かれていた金春先生が、とても可愛く色気があり、「あぁ、好きな人の前ではこうなんだな…」とすごく切なくなりました。想い合っていても、好きだけでは、勢いだけでは一緒にいられない別れを、「現実的だな…」と思いながら、眺めていました。蛇原編集長の伝えたいことも分かるし、安田、きれいごと言いやがって(きれいに終わらせようとしやがって)と思わなくもないのですが、ままならないものです…。
他作品でも、別れを描かれているのですが、作者様の別れの描き方が好きです。別れた後の姿もとてもリアルで痛々しいけれど、ボロボロになりながらも、もがくことさえできなくても、ただ淡々と日々をやり過ごしていく姿が胸に染み入り、その先にわずかでも光あれと思わずにいられません。そして、必ず光が見えるラストも好き。田ノ原ガンバ!頼んだぞ!
シリアスだけでないユーモアセンスもとても好きです。番外編のチロたん可愛い❤「もみってください」をいつか使いたい笑。
絵はシンプルですけれど、ストーリーはなかなかにコンプリケイテッドです。(10/27までセール)
星を押さずにはいられない
2021年6月7日
読み終えた後、星を押さずには次に進めません。面白い漫画は一コマずつじっくり、隅から隅まで読むことができる。
吉池マスコさんの漫画は今まで読んできた物全て、じっくり読めた。
主人公の先生がいい感じに強く、弱い。元カレは元鞘に戻れそうな雰囲気。新しい彼も出来そうな雰囲気。楽しい三角関係に発展しそうな雰囲気。
緩急乱れ打ち(*≧▽≦)
2020年8月26日
作者推し!ギャグセンスも抜群!!!

キュンキュンももちろんだけど

露天風呂のおさると
布団の中のにゃんこに

癒されましたwww

続編お待ちしてます!
(*≧▽≦)
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すごくまっとうで読み応えあり。
2020年8月13日
可愛い飄々としたタッチの絵柄なのに、地に足のついた物語。ひとりの小説家が、長い間支えてくれた担当兼恋人と別れ、ゆっくり自分の仕事と向き合っていくお話。どれだけ元彼と愛し合ってたか、しっかり描かれてて、切ないのなんの。キュンキュンします! 彼の周りの人達も魅力的。騒がしいけど同じく恋人と別れたばかりのバイト君とのやりとりも可愛いです。食えない編集長が、大人でしっかり仕事してていいです。ほんと読んでよかった。もっと読みたいです。
作者買い
ネタバレ
2020年8月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悲しい失恋から始まったから、ジメジメしてるの?と心配したけど、ワイワイにぎやかに暮らせて安心しました。
わんこ
ネタバレ
2024年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 別作品を読んでみて、こちらも。
作者さん、わんこ攻得意だな!と思いました。
編集担当わんこ×傷心、クール小説家
受が傷心ということもあり、すぐにHして…とならないのがよかったです。
攻が少しずつ癒してくれて、側にいてくれて。
キスまでの関係ですが、続きでたら読みたいなあ、と思いました。
絵が独特で、カクっとしてる感ありますが、コマわり、会話のテンポがうまいので作者さんの味なんでしょうね。
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傷心には次の恋!!
ネタバレ
2021年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭から20年も連れ添った恋人との別れのシーンで始まる切ない話良かったです。

アホな青春時代を共に過ごし二人三脚で小説家にのし上げてくれた編集担当安田さんと別れた小説家金春先生。存在感が大きすぎた恋人を失い、打ちひしがれ仕事もままならないところに現れた編集アルバイト田ノ原君。

その彼も7年付き合った彼女に捨てられた傷心の身で、二人の失恋と仕事の山を乗り切る話。

20年間の重みが切なくて双方の事情が気の毒なんだけど、田ノ原君の能天気でちょっとウザいキャラが良くてしんみりと読めました。金春先生には彼の様な存在が合ってると思う!!この終わり方もある意味斬新(笑)この先を是非読んでみたいです。
しっとりする
2020年12月7日
恋と仕事と家族と夢と…全部を手に入れて満足することも等しく頑張ることも難しい現実…
同性云々の前に、大人の現実っていう感じでした。
バイト君は程よく抜けててくれて息抜きになって良かった…
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黄昏ですね(涙)
2020年9月1日
作者買いです。吉池さん作品は、勢いのあるコメディーか、どっぷりダークなイメージでしたが、こちらはその中間位の雰囲気でした。
暗すぎず明るすぎず。日々がゆっくり過ぎていく感じ。リアルなんで実写化ドラマにも出来そう。
主人公が幸せになりますように。
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作家名: 吉池マスコ
ジャンル: BLマンガ
出版社: コンパス