ネタバレ・感想ありきみと蓮の庭で【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】のレビュー

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蓮のように泥の中から咲く恋の花
ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 分冊版に描き下ろし『きみとそのあとで』『回顧』電子限定特典を収録した単行本版。昭和の戦後まもなく、上野界隈で男娼をしている珠緒は、飲み過ぎて路上でひっくり返っていたところを一人の学生に救けられます。酔っ払った珠緒には、その学生が出征して行った想い人の拓郎に見えました。ずっと拓郎を待ち続けていた珠緒は嬉しくなってキスすると同時にリバースして気を失ってしまいます。次に気がつくと珠緒は置き屋で寝かされており、珠緒をここまで運んでくれた学生は、拓郎の弟•吾郎だったことがわかるのでした。その日以来、吾郎は珠緒の元に通いつめるようになります。ただ側にいるだけなのですが、何とか珠緒に振り向いてもらおうとする一途さに、今だに拓郎への想いを捨てきれない珠緒の心は揺れるのでした。想いを通わせ合っていた学生時代の兄と珠緒を、ちょっと離れたところから憧れをもって見つめていた吾郎、大切な家族と恋人を弟に託して戦場に赴いた拓郎、拓郎を想いながら男娼として逞しく生き抜く珠緒、死がすぐそこにあった時代に一生懸命に恋をした若者たちのお話です。描き下ろしが加わったことで、戦争に翻弄されながらも恋をする若さと命の輝きがよりクローズアップされたように感じました。
切ないけど、すごく良いお話
2025年2月16日
戦争で恋仲だった男を亡くした珠緒。戦後は男娼で稼ぐ日々。そこに恋仲だった男の弟が現れてーーというお話。いろいろ切なくて泣けた。つらい描写や切ない描写が多いから読むのがつらいかもだけど、最後は報われるいいお話でした。珠緒は結局あのお仕事から離れられたのかな。吾郎くんとどういう人生を送るのか、もう少し先まで見たかったな。
良かった
ネタバレ
2025年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題で読ませていただきました。凄く引き込まれる内容でした。戦後の日本の光景で、戦争で亡くなった好きな人の事を思っている珠緒。そして兄と恋仲だった珠緒の事を幼少期から好きだった吾郎。戦争に召集された兄拓郎が行く時に吾郎に託した所が心に残ります。兄も喜んでるでしょう。
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良かった
ネタバレ
2024年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 188P、全表題作+描き下ろし2点+電子限定特典マンガ4P+カバー下(イラスト+1ページマンガ)+シーモア限定特典マンガ1P。戦後間もない頃の最愛の人を亡くし生きている主人公たち。時代に翻弄された別れはその時代の誰もが抱えていたであろうから主人公たちも悲しみを秘めながら一見逞しく生きている日々が胸を打つ。同じ悲しみを知っている者同士の救済と再生の話。吾郎の態度が終始男前過ぎるところがやや浮世離れしていた感もあるが恋焦がれていた人への一途さの現れなのだろう。良かった。
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はあー泣く
ネタバレ
2024年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様。
愛する人を残して死んでいく方と、生きてても死んだ相手に敵わないかもしれないと思う方とどっちがしんどいんでしょうね。作中では残された方がしんどいと書かれてたけど、兄弟揃って良い男だったから胸が痛みました。
あと、結局珠緒は男娼の仕事辞められたのかな。お金の為に続けるしかないの?その描写が無かったので最後ちょっと気になりました。
必ず珠緒は吾郎と幸せになって欲しい。願わなくても絶対幸せになる2人だと思います。お兄ちゃんも強く強く思ってるしね。
読んで良かったです。
(表題作のみ、188ページ)
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こういうのが読みたかった(^_^)
2024年1月26日
『戦中戦後の日本』を題材にした物語に低評価はつけられない。
??なところもありましたが(気にならない程度)、美しく描かれ展開していく物語でした(^_^)
これでいいのですよ。こういうのが読みたかった。
ほろりと涙もでました。
蓮のように
ネタバレ
2024年1月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ そっか上野の蓮の花!幸せになりたいのにそれを願う気持ちさえ後ろめたい中で、あばずれのようにしながらもどこか品のある珠緒が悲しくも魅力的でした。会いに来てくれたのは本当は嬉しかっただろうな。姐さんたちも口は悪いが温かく、泥水を超えて咲かす蓮のように皆で幸せになって欲しいと願う作品でした。
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救いのある良作
2023年5月2日
戦後の上野。恋人に死なれ、生き残ったことへの罪悪感を胸に秘めながら、やるせなさを酒に酔うことで紛らわせていた珠緒。時代や珠緒の置かれた状況に辛い描写もあったけど、吾郎の真っ直ぐな想いが救いになった。辛く苦しい思い出も、一緒に乗り越えていく誰かがいることで過去になる。描き下ろしも秀逸。とても良い作品だった。
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これ程までに受けの救済を願ったことはない
2023年3月25日
初読み作者様。時代背景に惹かれて購入。戦後の上野が舞台で、愛した人の弟・吾郎×愛した人を亡くした男しょう・珠緒のおはなし。珠緒の過去も現在もただただ辛くて…合間に挟まれるかつての恋人・拓郎との幸せな想い出が余計に悲しくさせるんです。それなのにさらに辛いことが珠緒に起きて…もう正直ヤメテクレと思いました…。東京大空襲がうみだしたたくさんの戦争孤児などが上野駅周辺で過酷なその日暮らしを強いられていたことは本などで知っていますが、珠緒が男しょうに堕ちた経緯はハッキリとは分からない。最愛の人を亡くし自暴自棄になったのかな。とにかく…早く、一刻でも早く、素直になって吾郎と結ばれてくれ!と願いながら読みました。珠緒が壊れる前に吾郎が現れてくれて本当に良かった。珠緒の仕事が仕事なのでモブとのシーンなど地雷要素はたくさんあります。辛いシーンが多いので萌えとかはないのですが…明るい未来を示した終わり方に心底安堵しました。ハピエンだけどハッピーなだけの感情にはなれない、複雑な読後感のある作品でした。
切ないけど良かった
2022年11月29日
戦後、実際家族や大切な人が亡くなって、気持ちの持って行く所がなくて自暴自棄になった人たちが沢山いたかもと思うと、つらいけれど、珠緒は吾郎という救いがあって良かったと思いました。
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きれいなカバー
2022年10月16日
作家さん買いです。セールの時らうりー先生の旧作を見ました、カバーに一目惚れしました、とてもきれいです。
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良かった!
2022年10月9日
泣けました! 怖くもあり、悲しくもあり、最後にはスッキリ!! この後、どんな未来になるのかなぁと気になりましたが、ハッピーで終わったのでいいかな♡
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すごく良かったです。
ネタバレ
2022年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 切なくて胸にじんわりとくるお話でした。
恋人だった人の弟から想いを寄せられるけれど、恋人を忘れられなくて向き合えない。その弟くんがひたむきで一途なのでそれもまた切ないです。散る時は一緒だと約束したのに自分が戦争に行けないとわかって安堵してしまったというシーンがとても印象的でした。その罪悪感に囚われ続けて苦しかったんだろうなと思いました。2人がずっと幸せでいてほしいです。
3人の心情それぞれに寄り添える
ネタバレ
2021年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さんの作品いくつか拝読しましたが、こちらが一番好きです。最初は美しい分冊版の表紙(単行本では口絵)に惹かれました。
●戦争で恋人の拓郎を失って男娼として生きている珠緒。拓郎の弟で、兄の恋人と知りながら珠緒を想っていた吾郎。再会後のお話の合間に過去のシーンも丁寧に描かれ、戦中戦後のやるせなさのようなものも相まって、三者(拓郎も含めて)の感情が揺れ動く様がよく分かります。
●珠緒は自分が吾郎に惹かれているのか拓郎を重ねているだけなのかと戸惑い、一方の吾郎は真っ直ぐに珠緒を想って大事にする。(拓郎と張り合う気持ちもあったかもしれない。)吾郎の口から仲睦まじかった頃の拓郎と珠緒の様子が語られ、珠緒は、吾郎に拓郎を重ねている自分もひっくるめて吾郎が想ってくれているのだと自覚して、吾郎と向き合う。これがストーリー前半。
●後半は拓郎の“死”がもう少し重くのしかかって、死、命、先立つこと、残されること、恐怖、昇華…等についての二人のやり取りがさらに深く描かれます。二人がお互いを必要としながら、拓郎の存在は二人の中から消失することはない、そんなエンディングです。
●描き下ろしが素晴らしいので分冊版よりこちらをオススメしたいです。単行本版描き下ろし2本目の『回顧』は、珠緒とおユキの出会いが無声で印象的に描かれています。電子限定特典は再会時のことを吾郎目線で描いたもの。シーモア限定は拓郎と珠緒が大事にしていたキーアイテムを吾郎が使っている日常の一コマです。どれも本編を補完するものとして申し分ないです。
好きなお話です。
ネタバレ
2021年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦後が舞台、戦死した恋人の弟が会いに来て、主人公の珠緒を救ってくれるお話。時代背景をきちんと描いてあり違和感なくお話の世界に入れました。弟の吾郎くんの想いが切なくて嬉しくて、傷ついていた珠緒が癒されて絆されて、最後は受け入れて、良かったです。時代的に重苦しい雰囲気になりそうですがそこまででも無いのは、絵柄とお話の作り方なのでしょう。読んで良かったです。
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もっと色んな人に読んでほしい
ネタバレ
2021年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 亡くなったお兄さんが素敵な人だからこそ吾郎もいろいろと葛藤があったと思います。亡き兄の最愛の人を託されたとき、吾郎はどんな想いだったのか。優しい兄が例え弟にでも譲りたくなかった存在。戦争のお話はやはり辛いです...吾郎はお兄さんに全てを託されたとき、もう兄は戻ってこないと分かっていたのでしょうね涙珠緒さんにはもう何も失ってほしくないです!
吾郎くん幸せにしてあげてね☺︎
切ないけど
ネタバレ
2021年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦後間もない設定なので色々辛いのですが、受けちゃんがゆっくりと絆され、救済され、幸せなラストでした。絵も綺麗で、時代特有の用語の説明もきちんと書かれていて、読みやすかったです。
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良かった‼
ネタバレ
2020年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦争によりたくさんの大切なものを失った二人のまさに愛と再生の物語です。想像以上に傷ついてると思われる珠緒さんには吾郎ともに幸せになってほしいです。二人のその後も読みたいです。
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素晴らしい!!
ネタバレ
2020年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ もっとみんなに見て欲しい!!そんな作品です。戦中戦後の酷く辛い描写もあるけれど、とてもキレイで切なくて泣けて最後はあたたかくなりました。まだ胸にじーんと余韻が滲みてます。すごく良かった!!
切ない…
2020年9月11日
戦争って…アメリカ人って…本当に嫌な時代だと思う!でもだからこその一途な想いは現代とはまた違って読んでいて切ないです。
切ない。
ネタバレ
2025年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛する人を戦争で失い、自分は生きていく。愛する人によく似た弟と再会。切ないなぁ。やっている仕事もそうだけど。今の平和な世の中に感謝したくなりました。
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涙が…
2025年2月14日
戦後の辛いお話で泣けてしまった。老若男女辛い思いをした人がたくさんいたのだろう。一途に捜してくれた攻めと辛い思いをしながら生きてきた受け、これから少しでも幸せになって欲しいと思ってしまった。
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幸せになること
ネタバレ
2025年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 死んだ恋人と同じ顔をした弟と再会。
とまっていたタマオの時間が動き出す。
時代や生き方もあるけど、気力をなくしても死ねず、恋人を想うと苦しくてというタマオの心情が切ない。そんなタマオが好きで、苦しんでほしくない吾郎の優しさが響きます。
どこまでもそばにいようとする吾郎が、本当によかった。
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ロマンチックな良い話
2022年10月9日
めちゃめちゃ良い話ではあるのですが、それが万人の性癖に刺さるかと言うと、また別で。私のヘキではなかった。けど、良い話なのはわかる。ルックス的に男女ものなら刺さってたかもしれない。作画は、作家さん推しなのもあり、信じられないくらいキレイな線です。流れるようになめらかで細く美しい。空気感にもマッチしている。
ノスタルジック
2021年12月29日
な雰囲気に惹かれてポチり。絵柄と時代がマッチしていて戦後の世界観に引き込まれました。眼福系も良いですが、時代物もいいですねー。
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幸せを願う
2021年8月25日
戦時の日本を描いてるので、どう見ても辛い場面は出てくるのですが真っ直ぐに思いやる攻めの吾郎のお陰で受け止めれました。出会い頭、玉緒が「おかえり、拓郎…」と手を伸ばした表情がこれまで辛い日々を過ごしてきたであろう事を物語ってて胸が苦しくなりました。次の瞬間ゲロまみれになっちゃってるけど…笑。共に愛する人(拓郎)を亡くしたもの同士置いてかれたという気持ちは同じで、それでも尚生きることを選んだからこそ2人には幸せになってほしいと願わずにはいられません。
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切ないけど幸せ。
ネタバレ
2021年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても切なくシリアスですが、ハッピーエンドを迎えるので読後は幸せな気持ちになれます。
中盤は辛い部分もあり胸が痛いですが、こうした戦後の雰囲気がしっかり出ている作品は珍しいと思います。
最後、笛の音のところは何度読んでも泣ける本当にいいシーンです。
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時代物
2020年9月24日
戦後まだ混乱の続く日本で
喪失感の中に生きる二人の緩やかな再生の話。
最後の方はちょっと幸せな日常が見れて良い。
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強い受け
2024年12月25日
あらすじで受けが不憫な弱い感じかと思っていたけど強い悲壮感のない受けで思っていたのと違いましたが、そういう受けの背景に失ってしまった彼との思い出がキラキラしているのに切なさを感じました。ただ、自分で受けが弱いイメージで読んでしまったので引っかかって入り込めなくなってしまったのでまた時間をおいて再読したい作品。
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まぁ切ないお話です。
2020年9月19日
よく「生きていくためには、この仕事しかなかった」って聞くけど、本当にそうなのかな…?
その仕事に就かなくても、頑張って生きている人いっぱいいるわけだし…。
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