絵も物語(エピソード)もとても丁寧に作り込まれています。
それだけにちゃんと読者が『感情移入できない』ところも明確で、色々と考えさせられます。
登場人物のマイノリティとしての感情表現や思想がリアルなので
読んでいるとマジョリティとして存在する事を責められているような気持ちにもなりますw
主人公カップルの関係性は相互理解に満ち理想的(ケンカとかできなさそう)ですがその分希薄かつ表層的で
ドラマとして続けるための衝突や敵を外部に置いているので時々物語の中におさまらず読者に殴りかかってくる感じ。
外部に敵を置き、カップル或いはコミュニティの結束を強める…という構造は思想的袋小路を内包しているので、
巻が進むほど思想が強くなりエンタメ色が薄れているのはそのあたりが原因ではないかなと愚考します。
作者様が意図されているかは不明ですがフィクションを無邪気に楽しむ…という性質の作品ではないので、
そこが評価の分かれるところかな…