教師と生徒でαとΩ。
αの桐生はフェロモンを感じることができないので、Ωとβのいる高校で教鞭をとることができている。
生徒みんなに人気な桐生に憧れるΩの碧。
いつも先生からはいい匂いがするし、常に目で追ってしまう気持ちはただの憧れからだと思っていたけど。。
桐生を好きだと自覚して発情期がきて、猪突猛進に桐生に想いを伝えるけれど、生徒は対象外だと突き放されます。
フェロモンが感じられないのを同じαからバカにされたり、本能だけで繋がるだけの関係に嫌悪感がある桐生は碧の想いは勘違いだと突き放すが、碧の気持ちの真っ直ぐさに心が動いていく。
心が動けば本能も暴走してしまう可能性があるなかで、2人は卒業まで離れる選択をします。
2巻では大学生の碧だけど、桐生のこだわりはそう簡単にはなくならず、番にはなっていない2人。
碧はずっと健気でかわいいけど、先生と生徒の関係性のクセはなかなか抜けず、我慢してしまう碧。
大人だと思っていた桐生だけど、碧の素直な気持ちをきいて、自分のこだわりが大切な人を不安にさせる事実にやっと向き合えて、めでたく番になります。
本能に抗い気持ちを大切にしたいというテーマでの話は悪くはないのですが、若干桐生がめんどくさい頑固さと、碧の耳と尻尾での忠犬っぷりの描写が多いのが気になりました。
正面の絵面はきれいなのが多いのに、横顔と斜めの顔がクセあるのも、あまり好みではなくあまり読み返すことはないかなといった感じです。