性悪だけど高スペックな大学生・天使×ツンデレな新米准教授・水谷先生のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計198 ページ。作者さんの初コミックスとのことですが、初とは思えないクオリティでした。フォロー様も書かれてたんですが、最近え!これがデビュー作!?という作者さんが多くてビックリです。さて本作品は、理系の大学で教鞭をとる水谷准教授の研究室に天使が入ることになって…というストーリーで、ちょっとドタバタ系のラブコメです。同僚の灰田教授の研究室との野球対決とか、所々ちょっと突拍子ないように感じる箇所がありましたが、水谷先生が天使のことを少しずつ知って天使に対する気持ちが徐々に変化していく部分はとても丁寧に描かれていたと思います。最初の印象はあまり良くなかった天使ですが、実は一途でとても良かった。ただ、天使が最初に水谷先生に興味を持ったという過去のエピソードはちょっとインパクトに欠けたかな。天使は元々ノンケ設定みたいですが、無理にノンケにしなくてもゲイとかバイ設定の方が違和感がなかったかもと思いました。絵はちょっと好みではなくて、実は試し読みした時は合わないかも…と少し不安だったんですが、意外と読んでるうちに気にならなくなっていました。次回作からも気になる作家さんです。