ずっと会っていない弟を思い出した。両親や親戚達にも気に入られていた弟。両親が倒れた時も亡くなった時も、親戚達がトラブルを起こした時も、たまに顔を出しては楽しく会話して帰っていくだけの弟。
お金を工面をしたのも、介護をしたのも、色々な手配をして問題を解決してきたのも私だった。
頑張ってる人ほど愚痴を溢さない。だから周囲には見えない。これは家族間だけでなく、職場や友達間、ご近所付き合いにもある話だと思う。
1巻が出た頃には既に話題になっていた作品。『ダメ恋図鑑』ファンが作者買いしたのもある。それに加えて、この主人公に共感した女性が多かった。同じ経験をした人が多いと思うと救われる。
作者は女性達の置かれた苦しい状況を描くのが上手い。男性に貸すと「面白い!続き読みたい」と「いや、男性はさぁ…」に分かれるのも面白い。
真綿のような柔らかな檻。
ちょっとオススメ。