217ページ、1冊表題作。
久々に、驚くほど素晴らしい作品。
まず作画が大変に美しい!
(ただし派手な盛り上がりはないので、好みが分かれるよう)
作者さんは美術系の方なのだろうか。
鉛筆画のような、繊細な線で丁寧に描かれた人物。
デッサン力が高く、筋骨ラインはもちろん、服のシワや着物の着付けラインまで、とても美しいリアルさ。
さらに言うなら、場面場面での画面の位置構成がとても素晴らしく、美しい映像や写真を見ているよう。。
なので、まずコミックの絵を見ているだけで、すごく惹きつけられる!!
それからお話。
2人がそれぞれに抱える心の内、孤独、、、。
出会ってから、少しずつ変化していく、、、。
とても丁寧に描写され、お話が進んでいきます。
最後にタイトルを見ると、納得!!
各章ごとの扉絵の明暗の差に、そのテーマが象徴されているようでした。。
すごいですね!
これ1冊でアート作品のよう。
徐々に増えてくる、2人の優しい笑顔に癒やされます!
かすみの眠そうな、ぽやっとした顔がカワイイ!
きれいな丸い赤ちゃんみたいな頭の形がキュート!
千夏のキレイな肩幅、背中がカッコ良くて色っぽい!
そして、モノトーンの中でも存在感のある、涙の美しさ、、、。
目を引く作画の美しさに比べると、お話に派手さはないです。
それでも、しっとりと、すごぉ〜く良いお話ですが、低評価の方も目立ちます。
総合4,7の高評価や紹介文に惹かれて期待が大きくなってしまうからかも。。
美しい静かな、心に沁みるようなお話が好きな方には、ぜひともオススメです!
〈おまけ〉
後日談9p+カバー下イラスト2p+シーモア限定1p+特典1p付。