ネタバレ・感想あり煙たい話【単行本版】のレビュー

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言葉の選択に はっ! と気づかされる作品
2025年3月11日
何度も読み返すことでより考えを巡らせられるとても面白い作品だと思います。
また、この作品を読んで私の中にあったもやもやを整理したら 恋人 友達 知り合いと言う名詞は、不特定多数に説明がしやすいように単語を並べているだけで形にはめ込んで安心しているだけなのかと考えました。
今後どのようにお話が進んでいくのか…まだまだ目が離せない私のお気に入りの作品です!!
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一緒に暮らすということ
ネタバレ
2024年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族以外と一緒に暮らすって結構大変だと思う。金のことや価値観の違い、人の気配が嫌いという人もいる。けど、何故かこの人となら気にならない、むしろ楽しいし幸せなのでは?っていう人に出会うことがある。それが異性ならこれは結婚するしかない!って思うんだけど、同性なら?
武田も有田もお互いずっと隣にいたいと思ってる。一緒にいて楽だし、幸せなんだと思う。そこに「ゲイ」だから「恋愛として好き」だからがあれば、まだ簡単。だけど2人はそうではない話。恋愛として好きではないかもしれないけど、恋愛じゃなくても一緒にいたい。これは難しい。まずお互いどんな気持ちで一緒に暮らしてるか話し合ってないからお互いわからない。だから他人にも言えない。
武田にとって有田はやっと巡り会えた人だと思う。今まで喜怒哀楽がなく、他人に興味なく生きてきた男が一緒にすみたいと言い出した!!もうそれだけで唯一無二の人だよね…。そこに恋愛感情がなくても、一緒にいたい、そばにいたい、ずっと、っていいと思う。(親や他人からしたらよくわからない感情だけどね)
一緒にいたいってもう恋愛やん!って思っちゃうもんね。あと、恋愛、性欲がない人はこういう人。性欲がない人はこういう人と、今は名前がついているみたい。名前がつくことによって生きやすくなった人もいるのかもしれない。でも私みたいなこの考えが、2人にとっては煙たい話なんだろなー笑。
日常の中に感じる非(火)日常
ネタバレ
2024年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 平穏な日々の中でふと感じる、ほんの少しの違和感。そこに踏み込むか踏み込まないかはその人次第。煙たいからと見て見ぬふりをするのか、関わっていって煙たがられるのか・・・。
偶然が必然だったかのように再会して一緒に住むことになった元同級生の武田と有田。自然体で他人に接する武田の優しさは、時に鬱陶しがられ報われない事も多い。思ったままを口にして相手と気まずくなる事もある。本人は特に憤りや不満を感じてはいないようだけど、有田はそれがどこか釈然としない。武田に対するその思い入れは今のところ恋愛感情とか憐れみとは違って見える。あまり多くを語らない有田も家族関係で煙たい何かを抱えている様子。同居生活の中で2人の感情がどう動いて何処へ落ち着くのか。じっくり進むストーリーと共に見守りたい。2人を取り巻く人物もみんな魅力的。今のところ4巻までですが、読み進めるとまた1巻目に戻っていろいろ確認したくなります笑
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3巻まで 確かな理由とは
2024年9月6日
タイプの違うふたりのお話。勢いで一緒に住んだような感じだが、そこには確かに理由があった。お互いを大切に思うふたりの間には言葉にできない感情がある。でも、それはBLではない気がする。ふたりの関係がBLになってほしくないと思う。深く読みたい素敵な作品。行間を読むのが好きな人におすすめ。何より有田の雰囲気が好き。4.5
この世界観にずっとひたっていたい…
2024年7月9日
男性2人を中心とした、まわりの人間関係も描かれた群像劇です。しん、とした空気感があったり、繊細な心模様を丁寧に描いているところが大好きです。各巻、表紙の絵も素敵だなー。色使いや影の入り方、好きです。
なんだか、疲れている時ほど、この世界にひたりたくなり、何周も読んでしまいます。気になりすぎて、単話版まで手を出してしまった…
巻末の書き下ろしおまけまんが(おまけというには、ボリュームがあって嬉しい)も読みたいから、単行本も追い続けます!
恋愛は必ずしもしなきゃいけないものでもないし、恋愛や友情や家族って枠でくくれない、けれど大切な人。そんな人間関係、あると思います。
自分だったら、つい、相手との関係性をいずれかの枠にあてはめて、なんとなく安心(外向けへの説明ができるから?)しちゃいそうだけど。安易にそうしない彼らと、その頑固なまでに、自分に真摯に向き合ってるさまに心が揺さぶられます。続きが楽しみです!
何故、こんなにレビュ-少ないんでしょうか⚡
2024年5月3日
初読み作者様。ずぅーーーーーーっと気になって、ちょくちょく無料のみを読んでいた作品。とうとうこのゲリラが終わり、クーポンが毎週のように頂ける機会に4巻まで一気に購入。これは、本当にタイトル通りです。まさに、「煙たい話」だ!!作者様のタイトルセンスに痺れますね〜。名前のつかない関係を、このように丁寧且つ繊細に描かれており、心理描写が細かい。一言、一言、考えて、どんな意図で言ったのかを感じ、意外と頭も使う作品かと思います。ヒューマンドラマを見ているような“空気感”が心地よくも、ずっしり重く、心に刺さります。サクッと幸せ注入の軽い作品に飽きた方は、是非お試しくだい。少し味を変えて、考える作品はいかがでしょうか💡
息苦しいけど、希望がある
2024年4月24日
心理描写が多くて、ごちゃごちゃしてない。するすると読めるし、静かに時が流れているような感覚になります。他のレビューにあるように、私もこの作品の空気感が好きです。ただ、『人と違うと煙たがられる』という日本独特の生きづらさを描いていて、息苦しくなります。いい年した男二人が一緒に住んで何がいけないんだろう?関係に名前をつけないといけないんだろうか?正しくあろうとすることはいけないんだろうか?
特に、武田くん。学校に蔓延る『きまりを守れ』『皆と同じように生きろ』という同調圧力とのコントラストが現れているし、良い人すぎて苦しくなる。それを有田くんが見守ってくれていて、彼を分かってくれていて、読んでいて安心します。息苦しいけど、暗い気持ちにはならないし、読後は穏やかな気持ちになりました。
今後の展開では、もっとお互いの家族のことがでてきたりするのでしょうか。続きが待ち遠しいです。
思考の丁寧さがいい!
2023年12月11日
全体の雰囲気の穏やかさは主人公のキャラクターと合っていて、不思議とこちらまでも穏やかな気持になりました。
かつて友人でもなく、同クラスだった者同士が、無理なく一緒に住むことになった設定もありのまま受け止められます。
この物語の終着点も、きっと今後、ゆっくりと流れるんだろうな…と。
キュンキュンするとか、悶えるとか、そんなものがないだけに、他の作品とは違う世界観が心地よかったです。
チリチリと胸の奥が
2023年9月15日
3巻まで。高校教師の武田と花屋で働く有田、高校の同級生だった2人が偶然再会し同居をはじめる…。BLかと思い読み始めたが、どうもそうでもないらしい?日常系のほんわかした雰囲気から始まり気がつくと胸の奥の奥がチリチリとした痛みでいっぱいになっていた。この先ラブになるのかならないのか分からないけれど限りなくBLに近い2人の関係。この物語の着地がどうなるのか、楽しみに見届けたい。(それにしても3巻17話の有田は反則だわー!!)
窮屈だなと思う
2023年9月8日
この2人の関係は、2人独特の穏やかな感じがするのに、いざ周囲にまぎれると、胸がギュッてなるような、息苦しさというか窮屈さを感じて仕方ない。
とくに武田。いつか壊れないかなって、強いっていうのか、なんだろう、上手く言えないんだけど、武田の持つものが壊れた時、大丈夫かなぁ。それには有田が絶対必要なんだろうけど。
有田は有田で周囲をしっかり把握しているからこそ、窮屈で息苦しいし、うーん、生きるって、生きていくってしんどいよね。多かれ少なかれ、浅くても、周囲とは関わっていかねばならないし、どういうふうにこれから進んでいくのかな。ただ2人が楽に楽しく生きてくれたらいいな。息がしやすくなるといいな。
人間描写のリアル
ネタバレ
2023年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校時代特に接点も無かったけど、数年後ある出来事で関わるようになりそれからお互いに相手と居るのが心地良いから同居する。武田は目的がなくても有田と居たい気持ち、有田は武田への気持ちがどうなのか知りたいから居る、って感じなのかな? それにしても周りの人間模様がとてもリアルだと思った。武田の同僚の先生とか武田、有田の同級生?の日菜子さん。こういう自分の考えを他人に押し付ける人って居るなぁと思った。自分の事じゃないのに自分がハッキリさせたい性格だからなのか、ずけずけ人の中に踏み込んでくるなぁと。日菜子さんは好きになれなかったな。
アロマンティックアセクシャル?
2023年5月7日
恋愛感情も性的欲求もない人の事を、アロマンティックアセクシャルと言うみたいですけど、そうゆう感じですかね~どうゆう着地になるのかとても楽しみです!
雰囲気がめちゃめちゃ好き
2023年3月24日
たまたま他のマンガアプリで流れてきて試し読みしたら空気感が好きすぎて購入。手に取りたくて紙でも買っちゃいました。
多様と言いながら何でもカテゴライズされがちな現状で、名前の付かない関係を静かに紡いでいて、とにかくゆっくり、じっくり、大事に堪能したくなるし、何度でも読みたくなる。好き。
空気感が好き
ネタバレ
2023年3月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校卒業以来一度も会うことのなかった同級生の二人が、一匹の猫を拾ったことがきっかけで同居を始めるお話ですが、設定はBLっぽいけど今のところ BはLしておりませんね〜。二人の、友人でも恋人でも家族でもない関係は世間的にはすごく曖昧だけど、"一緒にいて心地良い" のなら一緒に住めば良いし、別に関係に名前をつける必要なんてないよな〜、と二人の静かで優しい日常を見ていて思いました。

これから二人の関係が変わっていくのかは分かりませんが私的には今の空気感が好きなので、曖昧な関係のまま穏やかに過ごし続けてほしいな〜と思っております。
理由なんてなくてもいい
2022年12月31日
いわゆる多様性を考えさせられるお話だった。
たとえば、ひとくちに恋愛と言っても異性愛や同性愛、無性愛、まだまだ他にも色んなカタチがあって、でもそれを誰もが理解できる言葉で説明できるかっていうと、すごく難しい。
それと同じで恋愛感情でもなく友情ともいえない、理由なく一緒にいたい繋がりって確かにあるのかもしれないな、と。
言葉にすることは大事だし、名前をつけることで安心を得られる場合もあるけど、人の目を気にして無理に型にはめてしまうのは勿体ないと思うくらい、いい空気感の2人だった。いつの日か自然に名前がつけられる日まで、いや、つかなくてもいいから、一緒にいたい気持ちを大事にしてほしい。
名前の見つからない関係
2022年11月9日
いちばん純粋で綺麗な関係性なのかな、と思います。読んでいて清涼感のある作品。澄んだ気持ちになれます。
BL読者にもぜひ。まだ名前がつかない関係
2022年11月4日
フォローしてる方のレビューからたどり着いた新刊作品初読み作者さん。女性マンガ枠ですが、ぜひBL読者にも読んでもらいたい。次にくるマンガ大賞2022ノミネートとのことで期待が高まります。まだ連載中で完結してません。関係にも名前がついてません。1話冒頭で仲の良い友達の引越しの手伝いかと思ったら、同居するってことがわかり、新居のベランダではスリッパを片方ずつ履いて、一緒に住むのにまた明日ねって声をかける、、、
次にくるマンガ大賞の名前に相応しい内容、この関係は友達よりズレがある。これからふたりはどうなるのか、静かな熱情燃やしてくれるのか、独特な雰囲気でふたりのことが語られそうで楽しみです。
2話くらいまで試し読みできたのでぜひ読んでみてください。別の作者さんですが「日々、君」がお好きだった方にはとってもオススメですよ。
史也さんの作品大好きです
ネタバレ
2022年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 史也さんの描く物語、ほんとに大好きです。
お互いにとって、有田は有田、武田は武田。
それなのに一緒にいると、関係の「名前」を求められる。言葉にできない関係の相手と一緒に住む、という選択が正しいのかはわからないけど、一緒にいることを選択した有田の心情に考えさせられました。

物語だけじゃなく、絵の雰囲気も大好きです。
2巻の表紙どうなるかなぁと、今から楽しみです。
これからもずっと応援してます。
何も起こらないのがいい
2024年4月27日
恋人ではなく家族でもない同性とルームシェアするのって、女性だったらわりとふつうにあると思うけど、ある程度の年齢になった男性同士だと色眼鏡で見られちゃうのかな。ある程度の広さを確保できる住環境ならアリだと思うけどね。まあ、男性の場合、我を通すことが当たり前で生きてきた人が多いだろうから、そこがネックなのかな。そういう意味では、こういう試みは面白いし新しいと思う。
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現代に刺さりそうな内容
2023年7月18日
世の中いろんな人がいていろんな考え方がある。自分を押し殺して迎合してる人もいれば、感情に素直に生きてる人もいる。多様性の時代といわれるなか、このヒューマンドラマは刺さる人も多いのではないでしょうか。複数の登場人物の視点で静かに静かに展開するこのお話がどのように着地するのか目が離せませんね。
なるほど
2023年3月24日
最初の数ページで漫画の描き方うまっ!ってなりましたね。確かにBLでもないしニアBLって程でもないですね。
どうなるんだろう、、。恐らくこの名前の分からない関係性のまま物語は続いていくんだろうな。
3.5☆
2022年11月12日
1巻読みました。BLかと思ったら違う、女性マンガジャンルですね。
高校時代の同級生とある猫をきっかけに再会することになり...会うようになり...一緒に暮らすことになり...というお話ですが、特には接点がなかった高校時代の記憶や日々の様子がゆったりと描かれている中で、少しずつ彼らの気持ちが表現されていってる所です。個人的に絵が好みではなく刺さりませんでしたが、これからどんな形、関係になるかによって大きく変わる感じです。現時点では頻繁に会いたいくらい居心地がよく楽しい友達みたいな。悪くはないんですが、内容の割には価格が高く感じる...。とは言え、ゆっくりと進むヒューマンドラマが好きな人には良い作品だと思います。続きが出たら読むかはわかりませんが、読んだら再評価します。1巻の評価は3.5☆
ふたりぐらし
ネタバレ
2025年3月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雨宿りと猫の世話をきっかけに交友関係ができた有田と武田。
高校時代の同級生が地元から離れたところで再会したことにより今同居している二人だが地元時代はそんなに仲がいいわけでもないけど離れがたいという独特の関係になっていた。
でもその二人のことを周りの人たちにどう説明したらいいのかわからない。
そんな感じの雰囲気がただようなか二人はそれぞれの人生を生きている。
特に花屋で働いている有田は地元にいたときから今にいたるまで生きづらさを抱えていて彼の考えはとてもよく心に入っているのが読んでいてわかった。
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評価は暫定です
2024年4月27日
1巻のみの読了のため、評価は暫定です。高校時代の同級生と、偶然再会することから、同居する話のようです。
同居から関係性が変わるのか?が見所だと思いますが、日常を描写している為か、既に既刊4冊で、進展なさそう。価格も高いかなぁ。
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作家名: 林史也
出版社: 光文社
雑誌: 熱帯COMICS