アニメ化が決定したのを聞き興味を持ったので読んでみました。
自分はこの作品を少女漫画だと思っていたのですが、読んでみるとその枠に収めておくには勿体ないと思いました。進平さんのサイコパスな言動と表情は言わずもがな、作品全体に引き締まった気品が満ち溢れているところも素晴らしいです。肉体的、精神的なグロテスクを美へと昇華するのに長けている作者だという印象を持ちました。バトルシーンは迫力があり、実際にキャラがどのように動いているか想像しやすいです。
進平さんの魅力を推し出す広告を多く見かけますが、私は紗都子さんが他作品にはない魅力を有していると感じました。彼女は責任の範囲内の出来事にきっちり落とし前をつけようとする強さと覚悟があります。「守られるかわいいお姫様」というポジションには決して居座ろうとしないかっこいいヒロインで、惚れ惚れします。また、パーソナルな時間をしっかり確保するサバサバした性格も新鮮で良いです。それから彼女の艶やかな顔立ちが、狂気に対面して平静から恐怖に変わる一瞬、呆けたようになるのも印象的です。
最後に、これはどのキャラにもいえることですが、最も魅力的に見える表情は流し目や薄く開けた目をしているときだと思います。皆が皆自分なりの狂気を持っているため目をかっ開いている絵が多いです。しかし物憂げな、少々諦念の観が入り混じった細い目こそキャラの色気を最大限に引き出しているので、是非注目して見てください。