最近はパワープッシュ作品に目を通すようになり、その一覧に並ぶ作品は、タイトルor絵柄見たことあるなーとなんとなく知っている作品が多かったですが、私が男性マンガ・少年マンガの分野に疎過ぎるのか、この作品が世に出始めたばかりなのか、この作品は全くの初見でした。
色々読み漁ってますが、まだまだこんな良作に出会えるもんだなーと。私が無知なだけでこれが話題になっていることを知らないだけならいいけど、もしこれが埋もれているならもったいない!と率直に思った作品です。
作画も良いし、世界観やストーリー展開、キャラクターの背景も良いです。
ガロンの言葉の説得力は、付き従いたくなるカリスマ性を感じます。獣王として上に立つ者の風格・尊厳を纏いながらも、非があれば素直に謝罪できる器のデカさ、師の教えを大事に治療を要する者がいれば助ける精神は純粋に尊敬します。
ティナは意外と咄嗟の機転が利くし、尻込みせずにちゃんと言うべきことは言うし、絶対的に敵と習う相手との内密のパートナー関係にも楽しみを見出す豪胆さ、また思考の柔軟性は、好感持てるキャラだなと思います。
敵対している相手を絶対悪と枠組みし、争うことに何の疑問も感じずにいることは、無駄な争いを生むことに繋がるし、思考を停止してるのと同じことだなと思わず考えさせられました。
魔物討伐系の漫画だと、何の疑問もなく、=敵で討伐しちゃうけど、果たして目の前の魔物が魔物というだけで自分の敵なのか、実は敵意も害もない、ただそこに在るだけの隣人だったのではないか、と余計なことを考えてしまいました。
そしてこの世界観はアニメ映えしそう。あたると思うからいつかアニメ化して欲しいー!