初読み作者さん。
決して派手な絵ではなくBLとしての濡れ場は期待してはいけないけど、静かで切なくて、私はこの作品大好きだった〜。
高校生の喜一くんが、アパート管理人で人形作家の血の繋がらない父ちゃんの次郎のことを想うお話。実のお父さんはずっと昔に亡くなり、シンママしてたお母さんが次郎を頼ってアパートへ移り住み、後に結婚。でも数年前に亡くなってしまい、血の繋がらない親子だけが色んな人が住む賑やかなアパートに残される、、高校に通って家事もして女の子の友達もできて、毎日忙しいけど、父ちゃんのことが一番大切でいつかはなれるなんて考えられない、ずっと一緒にいたい、この気持ちはなんだろう、、って。
映画みたいな静かな時が流れて、喪われたひとを想う気持ちとエピソードを丁寧に追っていて、脇キャラでさえもひとりひとりが大切に描かれてます。とっても上質なお話、オススメです。