名作と言われている作品で。評価の高い作者様。絵も好みでもあり。ずっと気になっていたもののなぜか先延ばしでやっと手に取る。ぁ…早く読めば良かった…冒頭から独特な雰囲気で始まる。もぉ…すでに重い空気感。何かある感が凄い。主要キャラ2人。それぞれが重い過去を抱えている。島は常に暗く重い。その過去はゲイで在るがゆえのあるあるではあるけれど。人を寄せ付けない雰囲気を醸し出している。その重さが憂いを帯びていて外見の美しさを男でありながらより引き立てる。一方。こちらの方がトラウマになりそうな過去。でありながら飄々とした明るい外川。そんな2人が恋に落ちる。その心理描写に引き込まれグッとくる。お互いがようやく心を通じ合わせた絡みのシーン。ギュッとなった。沢山BL読んで既視感はなきにしもあらずではあっても。王道であっても。そこに感動があれば。揺さぶられるものがあれば。それは個人にとって良作。さすが高評価と名作と言われるだけの作品でした。