BLとしてカプ関連の内容に関しては私のドストライク。花丸百億点満点。ですが、ストーリーの方は作家さんのひきだしの少ないネタだったのかな、という印象。作家さんのお人柄の良さでもあると思うけど、おじさんとかマルのいた○の人とか、悪党を悪党として描ききれなくて中途半端な人になっているせいかも。良い人でもなく、かといってものそい悪党でもないので、おじさんが何故その仕事をしてるのか、とかの説得力が欠けてしまう。尺も足りなかったんだと思うけど、そういうバックグラウンドの匂わせかチラ見せがあれば、BLとしてだけでなく漫画としてもストーリーに厚みが出て良かったのにもったいない。作家さん買いしてて感じるけど、鯨田先生すごく良い人だと思うから、心底根から腐ってる悪党の存在とか信じがたいんじゃないかな。人間にはどこか良いところがある、という優しさが悪党にも出てしまっていた印象です。