1巻が全32ページ 2巻が全35ページ。
王宮の大夜会前日の午前中、お茶を飲みながら突然前世の記憶が蘇った!冒頭の説明が割と簡単に済ませられているのは、
沢山の悪役令嬢モノを読んだ読み手がいたからだと思えます。
本作はアンソロジーから抜粋された作品との事。
それにしても、いやぁーお見事です。
短い中に要所要所は押さえてありテンポよく進みます。
「トリアス商会」の素早い精巧な職人芸がなければ成立しなかったであろう事案。
主人公が前世で読んでいた小説の中での本来の進行と、主人公が変えてゆく進行とが並行して進む事で、
どう変わってゆくのかも読者として掴みやすかったと思います。
作画も悪人然とした表情の王妃と王子が効いていました。