ネタバレ・感想あり嘘つきたちの朝食【コミックス版】のレビュー

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もう、後輩の木村(さん)が本当に
ネタバレ
2025年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で読んでいました。まとまったと知り嬉しかったです。特にその後の描き下ろしからは、ああでもこうでもと単話で想像したものの解答を得た様で、なるほどと…。

ネタバレしますが、表紙の帯にもある様に夫の不倫相手は男と。後輩の木村さんは大学時代から付き合っている彼女がいながら会社の上司 先輩(佐藤さん)とも関係を持ち、ながら彼女と結婚…しながら先輩とも切れず続いていて。

もう本当に、作者の木村だから存在が赦されているのだろうけど、違う木村だったら赦されないのではないだろうか、と強く思い。描き下ろしでは、いけません先輩と読むのを中断。
はぁー。未来に向かってあの席で、お茶を飲んだんじゃないのか佐藤さん(佐藤さーーーん)なのにまた木村を食事に誘う💦(木村、涙なんて出すんじゃない)…感情が。

この描き下ろしを読みながら…歳を重ねて寂しくなったんで、子ども作っちゃいましたとか言い出しそうな未来の木村を想像してしまいましたが…。いや、いやいや。
表紙を見て幸せな未来を感じたかったけれど、奥さんだと思うと。うーん。先輩。

まさかの描き下ろしと読み方だと思いますが、んー。
それでも先輩は木村との幸せもあるのだと、思い直して読了しました。色んな味わい、良かったです。
インモラルだとわかっていても、
ネタバレ
2025年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 惹かれてしまう。
そういう感情がわかるか、わからないかがこのお話の評価の分かれるところでしょうか。

そもそも木村の貞操感が低すぎるのが問題なのだが、彼にはそれでも周囲が惹かれてしまう魅力がある。
その魅力がもう少し突っ込めてればもっと共感が得られやすくなるのでは?と思いますが、
私は木村のその透明感というか、つかめなさになんとなく惹かれる気持ちになりました。

始まったのが先なのが妻となった人なだけで、
その女性の存在を知らずに同時並行された男性先輩は、本当に加害者なのか?
結婚を機に別れられなかったのは罪かもしれないけど、
本当に悪いのは木村だよなぁ。
それでもきっと先輩は木村を許しちゃうんだろうなぁ。

これは、私が歳とってるから、人間そういうこともあるよねって共感してしまうんだろうか。
私はとても好き作家さんですし、この作品もオススメです!!
砂上のひと
2025年7月24日
妻がいながら会社で不倫している男たちと、その妻と、オフィスで二人の関係を目撃してしまった同僚の女性の物語――。

…こういういかにもドロドロ系の女性漫画って、ものすごく苦手なのですが。
単話のほうでフォロー様たちのレビューが気になりすぎたので読んでみました。

うん、面白かった。
登場人物達には全く共感できなかったけど、それぞれの思いと葛藤を想像しながら物語を追っていたら、あっという間に読み終えました。
えげつない設定なのに、品のある美しい作画と抑えた演出で一気に読ませる。

あとがきが面白かった。めっちゃ同意して思わず笑っちゃった。
最後の書き下ろし「ラストのその後の話」は単話で追っていた人も必読かも。多分この書き下ろしがなかったら、私はずっとモヤモヤしたままだったと思う。

最初は「うわぁ…」と思いながら読み始めたけど、読み終えたときには満足感がありました。作者様がそれぞれの人生を、きちんと描いているからだと思う。
なかなかインモラルなテーマでしたが、読んでよかったです。
待ってました!!!
2025年7月24日
新刊発行即買いです。単話追いしていましたが、書き下ろし目当てで単行本が出たら絶対に買おうと心に決めていました。未発表のその後のお話など大サービスな内容でした。単話追いの腐の民も迷わず購入すべき価値ある本でした!生意気ですが、こちら女性マンガのジャンル区分ですが、BLジャンルで分類された方がもっと数がのびるのでは?と少し勿体ない感じもしました。
木村・・・叩っ切る・・・!
ネタバレ
2025年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話1話を読んで、なんとも切なく儚い佐藤の吸引力に、1冊に纏まるのを首を長くして待っておりました。

佐藤…良い。「つまみ食い」とか言いながら本心では木村をとても好き。なのに、自分先輩だし、相手はノンケだし、好きを隠して飄々と振る舞ってたら木村に結婚されてしまう。辛い。結婚した木村をバッサリ捨てれば良かったのにズルズルと…。

山口…良い。真っ当で善良な人。なのに木村嫁に突然探りを入れられるの辛い。同僚の不倫をばらすこともしたくないし、かといって木村嫁を騙したいわけでもないよね。この場合の正解とは一体なんなのか。

木村嫁…良い。親友の元彼を体当たりで仕留めて結婚。それくらい好きだったわけだ。人見知りなのに山口に非常識な突撃するくらい、夫の不倫に悶々としていた。イケメンの夫が「愛してるよ」と言いながら不誠実なの、辛いよね。

で、木村だ。この男が最悪である。話が進めば進むほど最悪で、頭抱えてもんどり打ったわ。名付けのくだりと「お前が泣くな」のとこと、その後の話の「ご飯…」のとこと、この3ヶ所が特にイラついて脳内で頭から叩っ切りました(笑)でもこんな木村を佐藤も木村嫁も愛しちゃってるからこの話が面白いんだよな〜。なんともままならぬのが恋愛漫画の醍醐味よ。

木村は佐藤に「そういう(不実で軽薄な)僕が好きでしょ?」とぬけぬけと言う。不倫を疑う嫁のことは「僕じゃないんだろうな」とそもそも結婚が選択ミスであったかのようにのたまう。実際は佐藤も木村嫁も木村を一番の相手にと望み、木村にもそうであって欲しいと願っていたのに。
木村のこの無意識?の自己正当化を見ると私なんかはこいつ救いようがないなと思ってしまうのだが、佐藤がそれでも好きと言うならしょうがない。

最終話、カフェでの佐藤の独白「することがある」が具体的に何なのかようわからんのだけど、これからは誠実な、未来ある付き合いをするぞっていう決意表明なのかな?それならば今度はちゃんと本心を伝えて、良い関係を築いて欲しい。浮気は許すなよ!
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