2巻購入済です。いや~~~すごい。
巻き戻りだったり、大まかなテーマだったりはめずらしい内容では無いのですが、「恋」が何かわからない。わかりたいから頑張って模倣してみたけど、そこに”ちゃんと「恋」できているだろうか”という切迫感が居座り続ける。それに蓋をして取り繕ってきた結果、相手に悟られて傷つけてしまう。
これは「恋」でなくても「友情」とか「家族への愛情」とか、生きる中で獲得している人たちがとても幸せそうに見えるそういった感情に対する憧れに共通することなのかなと思います。
この描写が丁寧で、主人公以外のキャラクターの機微も見えてきます。BLは大きな声では言えないですが、女性の扱いがひどいですから…。悪役か都合のいいお助け役にしかされずに一人の感情のある人間として描かれることが少ないので、人間として見られているこの作品にはとても良い印象を受けました。
次回予告も面白そうなので、続刊を待ちます。