ネタバレ・感想ありトーチ【コミックス版】のレビュー

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次の乗車は
ネタバレ
2025年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ニャオスキー先生!ありがとうございます。そしてコミックス発売おめでとうございます!
お会いできるのを心待ちにしてました。もう、逸る気持ちを抑えるのが大変。早く読みたいのに読み終えるのが惜しかった。裏表紙まで見逃すまいと頁は丁寧にめくり、そして全152頁を読了。
一言でいうなら、感情と言葉を一致させるのが難しい一冊。伝えたい気持ちはどんどん膨らんで言葉がつまって渋滞してる。
ただ旅好きな自分には至高の一冊になった。作中で過去と未来に行けたのも楽しかった。
収録は4話と短編1話に書下ろし1話。今回も赤裸々な肉体表現は極小だった。

1話はマジ泣きした。いい作品(無料期間に当たったら是非おススメ)
2話は洋画テイスト。知恵の輪作品(色々ひねっていたら輪が外れた感覚)
3話は初老の男性2人が田舎へ最後の旅にやってくる作品
4話は桜が満開の夜にイケメン2人と電波にのって歌う友人の作品
どれも短くてすぐ読める。ただし、1話が2時間くらいの映画は観た気分。密度のある情報が詰め込まれているので何度も読み返している。幸せな時間だ。願わくば、是非「あとがき」までたどり着いてほしい。「torch」の始まりと由来が言葉のプレゼントとして待っている。

追伸:今から映画鑑賞の予定。リストは「恋はデジャ・〇」「ナイト・オン・△・プラネット」この出会いに心から感謝を!
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良い…
ネタバレ
2025年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家様買いです。
タクシーを舞台にしたオムニバス。BLですが、その辺はソフトです。SFぽい感じもファンタジー要素もあり、映画を観たような読後感。
読み進めると、あぁあれはこのことに繋がってるだなぁと思うことが何度もあり、楽しませていただきました。
本当を言うと、好きな感じの絵柄とは少し違うのですが、そんな私でもとても楽しめました(そして、話にあった絵柄だと思います。)もし絵柄で読むのを躊躇う方がいれば是非読んで欲しいなぁ…と思います。
派手さはないけど、地味ではない。味わい深い作品です
完成度の高い連作短編集
ネタバレ
2025年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを拝見して1話目を読み、ミニシアター作品のようなカッコ良さに短話買いしたのはつい先月のこと。
早くも単行本でまとめて読めて嬉しい、ニャオスキー先生の連作短編。描き下ろしまで含めて完成度が非常に高い。
朝食アンソロジー掲載の『COFFEE AND DONUTS』も収録。未読だったのでこれも嬉しい。

タクシーにまつわる短編4話。
それぞれにお題があって、誕生・怪物・結婚・失恋。
踏まえて読み返すと味わい深い。

移ろいゆく天気と時間の描写が秀逸な1話目。
まるでそこにいるかのように物語を肌で感じ、タクシー内での会話劇と人生を絡め、強く印象づけられる。
2話目は徐々にドタバタとする展開と着地に痺れた。
繰り返しによる狂気はビ◯・マーレイの映画『恋はデジャ・ブ』を彷彿させて面白い。

感動と、後悔と、感情を揺さぶられてからの描き下ろしの衝撃。驚きつつも、そうきたかとニヤリとしてしまう。
失うときは失うし、けれどもやり直すのに遅いことはなく、また1日と生きるのみ。でも、明日はあるのか?
抱える灯火、受け取ったからには手渡したい。他の方のレビューも楽しみ。おすすめです。ぜひ。
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