全て短編で、ちょっとトラウマになる物やミステリアスな物もあり読み応えがあります。絵も年代は感じるものの美しいです。
初読みの小学校低学年の時は分からなかったのですが、大人になって冷静に読むと「いやこれ全ての発端はディモスの優柔不断のせいじゃん」となりました。
神々の世界で禁断の近親恋愛して大神に罰せられ、醜い姿になった愛しい妹ビーナスを元の姿に戻す為に「君の生まれ変わりの女をコロしてくるっ!」ってはるばる現代に来たのに、美奈子の姿を見たら一目惚れしちゃってビーナスフル無視で「美奈子…やっと会えたね、ボクの花嫁…迎えにきたよ…」なんてミポリンと初めて会った辻仁成ばりのセリフを吐いて求婚(しかも美奈子は当時中学生)。そりゃービーナスも「それお前が言ってんの?」って激おこプンプン丸😡ですよ。
13巻でディモスが「いっそ私も美奈子を抱き、ビーナスの憤怒の業火に(美奈子と)焼かれようか…」って思い詰めてますが「いや、勝手に一人で焼かれろし」って突っ込まずにはいられませんでした。
まぁ神々の世界(神話)なんて基本情事と色恋沙汰ですからね。他人の近親恋愛を罰する前にちょいちょい登場する大神も、少しは万年発情期を自制しなさいよって話です。暇をもて余した神々の遊びに巻き込まれる美奈子(と周りの人間)が不憫に感じます。
脱線しましたが、話は面白いので星は5です。