リビが恐怖政治(?)をしたせいというのもあるが、人材無くて、ほぼこの少年王1人であっちこっち動き回る。愛ゆえに、といえばそうなのだが、ビジュアルがどうしても恋愛に見えない。
アメフラシ以外にもニケが強大なパワーを秘めていることも伏線の一つを構成しているが、思わせ振りな謎を散らしているだけで、長期連載対策のダレが気になる。
全権掌握と思っていたら、意外に近隣諸国とはグスグスしていることで話の拡がりを持たせるも、太陽王が余計に小さく見える。
ニケの生家の事情もチョイ見せに終始、語られなさすぎで話の進展が遅すぎると感じてしまう。
政は一体どうなってるのか、ここまで不在にすると、カメハメハ大王のハワイの目に遇うかともと心配する。
何よりも、二人の心とからだの成長が余りにもスロー。
絵が短期間で描かれたみたいに、少々ラフ。
重臣達の事情も話の拡がりに材料となっていたが、今は近隣国などにニケやリビが出没しすぎて、そっち方面話がお留守の印象も強い。
食いっ散らかしのいろいろと、それを放置しての、挿入エピソードのそれぞれの長期化が、未完結のこの作品のワクワク感を縮ませてしまった。
早く大人(それなりに)の二人を見たかったが、この話は最後まで二人はこのままなのだろうか、と思うと、段々付き合いきれなくなりそう。
時々、出口の方向感や通過点の到達感がないと、疲れてしまう。
せめてシーラの事くらい、少しずつ明らかになっている方だが、一区切り欲しい。
一体何巻まで行くのか、まだ20巻にも到達していないけれど、段々恐ろしくなってきている。原則完結物しか読まない私が、これは全部読んでいるけれど(私が読んでいる未完の長期物は、アシガール、七ツ屋、夢の雫、ボクセキ、素敵な彼氏、程度)、そろそろじれている。
2020/11/1追記)遂に25巻完結巻迄全巻読了。誰が誰やらすっかりわからなくなってしまっていたが、やっと終わって、なんか解放感。太陽王の王様らしさはよくわからなかったが、とりあえずハピエン歓迎。特装版は読んでない。番外編? はどうだったのだろう。