ネタバレ・感想あり真水をすくう手のひらでのレビュー

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潮風を感じる
2023年12月17日
作品から、流れる空気というか、風が感じることができる、不思議。そんな不思議な空気感と、御巫さんの特殊能力と、小日向くんの飄々さ。読めば読むほど、味わい深い作品でした。そして何より、舞台が!!「タコとフグ」の雛賀島なんて、あそこじゃん!海水浴が有名な塩島って!!とワクワクしちゃいました。後書きにも「半島」ってあるから、もう。「白川郷」なんてワードも、嬉しいです。個人的に「N市」とかにされず、架空でもちゃんと都市名を表してもらえる方が「世界」に入れるから好きです。
天パの後輩×不思議な力を持つ美人のバディ
ネタバレ
2023年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 田舎の警察•海添署の刑事課に小日向暦が赴任して来ます。下宿の隣室が、かつて殺人事件の犯人検挙率が伝説的だった御巫朔警部補だと知り、小日向は興味津々で近付いてゆきます。ちょうど雑木林で発見された首を吊った遺体を、御巫だけが殺人と確信しており、バディとなった小日向は御巫の鮮やかな犯人検挙の場に立ち会います。それは推理や捜査という段階をすっ飛ばして、予め知っていた答え合わせをしているように小日向は感じます。次の事件でも、ある事件の犯人が高校時代の彼女だった主婦に会いに来ると御巫は予想し、その通りに犯人が現れるのでした。自分の持つ不思議な能力に孤独を囲ってきた御巫でしたが、小日向だけは皆と違うことを知って自分の秘密を打ち明けます。自分ではどうしようも無い能力のせいで辛い思いをしてきた御巫ですが、小日向もまた目の前で同僚を亡くすという経験をしていました。海辺の町で温かい人達に囲まれてのお話は、匂わせ程度のさらりとしたエロが作品の雰囲気によく合っています。主婦と犯人の高校時代の思い出のシーンが印象的でした。
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良かったです
ネタバレ
2022年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリー好きなら読んで面白いんじゃないかなと個人的に思いました。
BL要素は少なめに感じました。
二人に幸あれと思いました。
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面白かった。
ネタバレ
2022年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 212p、全表題作、描き下ろし、あとがき。
初めての作家様。特殊な能力を持つ刑事の主人公。異動してきて関わるようになった後輩にはその能力が効かない。事件を解決しながらも何となく穏やかに進むミステリーに、あれ?これBLだった・・・と後から追いかけて来る感じ。なかなか、面白かったです。
沁みるなー
2022年4月10日
とてもよかったです。めちゃくちゃ好みの一冊でした。程よいファンタジー要素、さりげなく加えられた感じがあって、その雰囲気が好きでした。ミステリー調なのもすごくよかったです
特殊能力刑事バディもの◎ラストの余韻
ネタバレ
2021年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 刑事ドラマにありそうな設定。特殊能力を持ついかにも訳あり風な中性的な御巫さんと唯一その能力が通用しないグイグイ系部下小日向。凶悪事件とは無縁な静かな田舎町で、それでも起こる事件を解決しながら距離を縮める二人。途中かつて御巫と関係があったエリート県警部長が登場したり、無害に見えた小日向にも秘密があったり。1冊でまんべんなく出来事が起こって、刑事モノとしてもとても良いと思いました。BL感は薄めとのことでしたが、しっとりとした大人の雰囲気がストーリーと合っててとても良かったです。小日向が御巫さんに時折見せる男の顔には結構ドキドキさせてもらいました( *´艸`)。御巫さんは特殊能力故に苦労してきて、これからも苦労するだろうけど、そんな御巫さんにまるでご褒美のような一瞬の交錯。幸せの答え合わせなら怖くない。すごく素敵なラストでした。とても良かった。レーベルクーポンはフォロー様方何買うんだろう~っていうのもとっても楽しいですね!購入した作品が一緒だったりすると嬉しくなってしまう( *´艸`)。(勝手にすみません…)
うゎ…すごく好き…
2021年9月10日
半額クーポンにて。絵柄が好みで試し読みで雰囲気も好きだったので購入しました。サスペンス要素ありの人間ドラマでした。恋愛がテーマの作品ではないので絡みはアッサリですが、言葉や空気感が艶めかしくて、すごく色気を感じてドキドキしました。作者さんも描いていて楽しかったと仰っていましたが、2人の会話が本当に心地よかった。ラストも好きな終わり方でした。これは何度も読むことになると思います。ツボな作者さんに巡り会えて嬉しいです。値下げ中の作品も購入しました。これから過去作もゆっくり読み進めて行きたいです。
上品な刑事ドラマ
2019年9月12日
読後感が優しい。さらっとしていながら温かい愛情表現が適度に挟まれていて、私は好きです。BLとしては物足りなく感じる方もいらっしゃると思うけど、御巫さんの中性的な魅力と小日向くんの飄々とした雰囲気が花冷えの季節みたいな空気感の作品にとても合ってるなと思います。二時間ドラマで観たいくらい。張り込み中に小日向くんが大喜利ぽいことを言ったり、御巫さんとの会話がちょいちょいコントみたいなやり取りになったり、御巫さんや小日向くんがそれぞれ抱えてるものは重いけど、合間の“くすっ”とさせられる場面でいい具合に中和されてます。小日向くん、要所要所で謎の包容力を醸し出すから、御巫さんが「いてくれてよかった」「失いたくない」と呟く場面に共感して胸がきゅーんとなります。
また読み返したら、新たな発見がありそうです。
良い!
2016年2月18日
話の軸はBLじゃなくヒューマン的なサスペンス的な?ものだけど、うまーくBLに繋げています。エロもあっさり、というか直接的なものじゃないんだけど、それがかえってエロいという見本ですね。
いいです。
余韻と奥行きのある作品
2024年4月16日
知ってる場所がモデルになっているみたいで気になり読んでみた。特殊な力を持つ刑事の御巫は特殊能力の及ばない相手に初めて出会い…。海沿いの地方都市を舞台にしたミステリーBL。2人のキャラや雰囲気もとても好きだったけれど、何より空や街、建物などの背景に心惹かれた。レビューにもありましたが、風や空気を感じて、より物語に惹き込まれた。2人がそれぞれ抱えているものが静かに交わって優しく解けていくラストにじんときた。映画のような深みのある作品でとてもよかった。
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人間ドラマですね
2021年9月10日
BLというより…。事件捜査から始まり、二人の刑事の各々の現在過去(未来)へ…。エロシーンを望む方は回れ右して「さよなら」と手を振って下さい。匂わせ&サラッとなので。ドラマっぽい作りで色々と話広げられているので続く感じ?1巻ってあるし。何事も全体にするり、さらりとかわす感じで進んでます。
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人間ドラマと思って読めば…
2021年4月20日
いわゆるBL期待して読むと裏切られると思うけど、触れるとその人の死に際の光景が見えてしまう主人公を巡る人間ドラマと思って読めば味わいがあると思います。神楽坂先生の作品では"そんな場合じゃないだろう"がコミカルで一番好きだけど、本作もしっとりした味わいがあってよかったです。
この作者の作品は
2017年7月6日
blを見るぞとか、恋愛ものを見るぞとか構えずに見るといいのかもしれないのですね。そこを期待するとがっかりするような。
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