潔癖性を題材にしてるのは、凄く意欲作だと思います。他人に自分の物を触られるのすら嫌で、素手でドアノブにも触れない重度の潔癖性の城谷(受)が、黒瀬(攻)にだんだん心を開いていく過程が丁寧に描かれてていて、とてもいいです。
ただ、もう少しエッチシーンにいくまでの描写も丁寧に描いてくれたら良いのにな〜と思いました。えっ!2巻と3巻でもうそこまでしちゃって大丈夫なの!?っていう驚きの方が大きかったです。せっかくの潔癖性設定なのにもったいな〜い。エッチシーンがなくても、1巻の顔が近づいてドキドキしちゃうシーンとか、十分エロかったのになー。
絵はとても綺麗です。一枚絵が特に美麗。エッチシーンも最高にエロイです。その変わり、表情は固めなので登場人物の表情での感情変化の揺れが分かりにくい場面が何箇所かありました。黒瀬が無表情すぎて、何を考えてるか分からない部分も。どんな風に城谷を好きになったのか、黒瀬側のお話も読んでみたいな。難しい題材なので、ぜひとも途中からグダグダにならないようなストーリー展開を期待したいと思います。