すごく良い作品に出会えて嬉しいです。登場人物の健気さや意地らしさ、力不足でも好きな人を守ろうとする心の強さとか、そういうもので人物に息吹が与えられ、キャラが輝いて、すごく可愛く見えたり素敵に見えました。キャラに魅了される描き方が上手い。狼と白鹿の設定も素敵な愛の話で、その初めの始祖の設定が、後のそれぞれのCPのお話でいつも巧みに活かされている。始祖の持つ運命的で真摯な愛が、子孫の一族CPの恋愛に同じ種類の特別な運命の香りを纏わせているような、普通のCPより(運命を超えた)宿命を感じさせる。絵も良く話の運び方も上手いので、面白くて一冊をすぐ読んでしまいました。同じ狼と白鹿の世界の短編がいくつか入ってます。普段短編は気が途切れるので好まないのですが、この作品では全ての短編が素晴らしく良い話で、大満足です。オススメの作品です!