私は国枝先生の作品初めて読みました。
表紙にいつも魅かれるんですが、勇気が持てなくて(笑)濃厚な作品って胃に来たり体力いるじゃないですかｗｗ。今回は皆さんのレビューが安心◎だったのでクーポン使って大物買い🌷
生真面目な教師の熊谷先生と、ふらふら美術教師の香月先生のお話です。
熊谷先生は面倒なくらい実直に生きてきてとても誠実なんでしょう。生い立ちがどうしてもかかわってきてしまうのが後半でようやく私にも理解でしました。
でも初めの頃はサイテー男だけどね！ｗ
香月先生はゲイであること、片親であること、など生きてくる上で自分を受け入れてもらえる場所、人が少なかったのは簡単に想像できちゃう。未来を想像することが恐怖に感じるような人。
正反対の二人が惹かれあって、喧嘩しながら毎度ケンカしながら二人のカタチになって、家族のような形になっていくお話。
コメディの中にシリアスな場面が組み込まれていて軽快に話が進んでいる時にホロリと泣かされたりします。
周りのおじいちゃんおばあちゃん、生徒さんたちもなかなかに個性的でとても面白いです。にぎやかす人たちではなく重要なポジション。
ドタバタコメディの中にシリアスなことがたまにおきる。面倒だったり喧嘩したりするけど関わっていくうちにその人間関係が家族になっていくんだろうな～と思いながら読みました。
爺さん×爺さんになった二人も面白かった。
タイトルが秀逸なのが読後すごく染み入りました。
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