ネタバレ・感想あり因果の魚のレビュー

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この因果は自ら望んだ共依存。
ネタバレ
2022年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同い年で従兄弟なのに生まれついたような上下関係があり、そこから抜け出せず苦しんでいるのかと思えばそうではなく全て2人が望んでいる事象なわけで。お互いががんじがらめに縛り合ってなお幸せでいわゆる共依存の関係です。そして涼一の方が委ねさせてる印象です。興味深く面白かったです。
運命に縛られた水槽の中の魚
ネタバレ
2022年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ ニコイチ。
その関係性をできるだけ気持ち悪く表現した感じでしょうか。
表紙絵、不気味です。
涼一が逸成に背後から口塞がれてるし。
1話の扉絵も不穏です。
線もデッサンも構図も、奇妙な揺らぎがあります。
もうこれだけで鬱々としたドキドキ感が盛り上がってきます。
トドメが涼一の初お披露目の立ち姿とアップ顔!
キモっ!って思わせる。
伊藤潤二先生か諸星大二郎先生か?っていうね。(気持ち悪さの最上級の褒め言葉です)
煮干し子先生の絵だけでここまで演出してしまう画力に既に骨抜きにされてしまってました。
………
本編もセリフこそ少ないですが、それを補って余りある画力で2人の関係を描き切っています。
瞳、口端の笑み、涙、手。
立ち姿も蹲る背中も捩れる胴体も何もかも。
どのコマも計算された線で気持ちを強く物語っています。
………
人は役を与えられると本来の姿とは違っていてもそうなってしまう。
社長の跡継ぎとして生まれた逸成は、中身は女性性の方が強かった。
だが歯を矯正するように枠に嵌められて育てられた。
その窮屈の捌け口を涼一に求め、涼一無しではいられなかった。
対して涼一はひたすらに逸成が好きで、しかも逸成よりも賢いので彼の求める姿であり続ける。
愚鈍で一人では何も為さない出来損ないという、本来の涼一とはかけ離れた虚像。
矯正されなかった歯並びの悪さが、気持ち悪く笑う度に見え、不気味さを補充してきます。
涼一は自ら進んで枠に嵌めています。

しかし転機が訪れます。
逸成は、好かれた女と結婚するように涼一を誘導します。(そう読めました)
実は逸成にも本来の涼一を解っていたのですね。
描き下ろしで執着が愛に変わった時を読んで、女々しい逸成の精一杯だったのではないかと思いました。
対して「ひとりじゃおちおちくるえもしない」という独白で、涼一の思いは愛にはなり得なかった執着だったと感じました。
グァムの教会で三好さんに言われた言葉を受けてのエンディング、最後のページが切ないです。
二人の表情の違いに泣けてしまいました。
………
あくまでも私が読み取った解釈なので、他の方が読むと全く違う感想になると思います。
そういう意味では抽象的な部分が程よく施された絵画的な作品です。
………
出会い方がどうであれこうなってしまっただろう2人。
多分各々が結婚しても2人だけの時を作りずっとえっちしていそうです。
冷静さといびつの混在
ネタバレ
2022年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新井先生のダークな方の作品。お気に入りです。ただ、最後のシーンは個人的にあまりにも衝撃的で、印象的で、、正直納得はいかないです。それでも彼らの関係は今まで通り、これからも続いていくのだろうな。だからこそ、続きが読みたくもあります。美しい作品です
ごちそうさまでした。
2021年9月7日
どちらも狂気で、どちらも正気。とんでもない作品だな…最高でした…。
煮干し子先生の画風とストーリーの雰囲気がマッチしすぎなんですよこれ。
水族館で珍魚をただじーっと見てるときみたいな、何とも言えない不気味さ・気持ち悪さがBLで読める感じ。
暗い雰囲気のBLが好きな人にはオススメ~!エロ要素はかなり薄めです。
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息苦しいけども…
2021年6月16日
ずっと気になっていた作者さん。好きか嫌いかどっちかにキレイに分かれそうな気がしてなかなか読めませんでした。表紙とタイトルに惹かれ、試し読みでどうしても読みたくなってセールなので買ってみました。……好きでした。仄暗くて息苦しいのに、読んでいて心地よかった。切なくて、でも重苦しくもなく。セリフのないやり取りがスゴく美しかった。作者さんの他の作品も読みたくなりました。皆さんレビューで難解と仰ってる『渾名をくれ』もセールなので読んでみようと思います。野田彩子さん名義の『ダブル』もすごく惹かれる…読んでみようかな…。
素晴らしい
2019年2月11日
表紙の通り、美しくたゆたう魚のような水のゆらぎのようなそんなお話でした。芸術のような作品です。続きがあれば是非読みたい作品の1つです。
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わかりやすい内容じゃないけど
2018年2月11日
仄暗いのが好きな方にはオススメです。
読んでて気持ちがギュッとなります😩
私は他のレビューにあったように顔が見分けられないと言うことはなかったです。
、。
2015年12月20日
好きな人は好き、まぁまぁな人はまぁまぁかもですね^o^
見てみてください^o^
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じめじめしてる
2024年11月23日
ずっとなんだかじっとりとした湿度の高い話でした。個人的にはこのどうにもならない感大好きなのですが、絵柄でこの人誰だ?となることが何度かあり読み進める中で悩むことがあったので星は4個でお願いします
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難しい
2023年3月20日
互いが互いを縛り執着し、それもひとつの愛の形なんだろうなあ、と思いました。涼一が支配されているように見えて、実は自ら望んでそう見せている。俺様に見える逸成だけど、実は彼の方も涼一に強く執着していて手放せない。最後は、自分の執着が怖くて、涼一を女性に引き渡すのかな。でも、結局、2人は離れられないのかな。この作者さん、絵が独特です。言葉が一見多いのに、心理描写の言葉は少なく、絵や表情で読み解かねばならないんだろうと思いつつ、難しい。
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うん
2022年2月13日
なんというか、暗くてちょっと気持ち悪い(いい意味で…)、猟奇的な雰囲気もあったり。強いけど脆い繋がりで出来たような2人でした。きっとこの関係は続いていくんだろうなと思いました。
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不思議な2人の世界観
2020年5月1日
暗い雰囲気と2人の関係ですが、新井先生の絵が明るいので鬱々とせずに読めます。ダークな雰囲気の話が好きな方におすすめです。
ついつい
2020年3月7日
作者さんのもつ独特な絵のタッチと物語の雰囲気がついつい気になり読まさせれてしまう作品。万人受けはしないかもしれませんが…。
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心理描写が上手い
2019年3月13日
共依存のように見えて自分より弱くいて欲しいと依存している攻めの心情の表現の仕方が上手いです。過去と現在が交錯しながら物語が進み、本心が露わになるところが良かったです。
ふしぎな雰囲気
2015年12月20日
別名義での作品を読んでいましたがBlも描かれていることを知って読んでみました。
不思議でどんよりした話の中に切なさや暖かさもあって良かったです。
病んどる。
2015年8月14日
on Blueさんは、クオリティが高いとおもう。
エロはそんな無いけど
良く狂ってて面白いな。
学生時代の自分勝手な自分って、今思い出すと
恥ずかしい……そんな気持ちになりました
◎です。
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難しい
2022年10月17日
難しい・・・私にはあまり理解できませんでした。時々どっちがどっちかわからなくなり、混乱しました。それも含めて、2人の持つ不気味さが表現されていたのかもしれないと考えると、奥が深すぎる作品でした。
暗い暗すぎるがそこが良い!!
2022年8月22日
この読者を分けわからずのほったらかしてる感がすごいいい!!
雰囲気で暗さを読ませてると思うしキャラの表情が何とも言えない。
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絵が・・・
2020年7月21日
なんだか、ちょっと絵が怖いですね・・・従兄弟二人の、やり取りも奇妙・・・。
主題がぼやぼや
2020年2月7日
人物の見分けは、後半ワザと見間違えるように描いてあるだろ…と思ったりも。お互いが執着しあっているのは分かるけれど、とくにドラマもなく、関係変化もなくて退屈だった
正直、よくわからない
2020年2月2日
メインの2人が、どっちがどっちなのか見分けがつきにくく、読んでいて混乱しました。
目力のある表情の絵が所々にありますが、それがどちらのキャラとも繋がらずページを戻したり読み直したり・・・
ストーリーもよくわからなくて、自分には合わなかったのかなぁ?と
読解力が要る作品
2019年12月10日
まだ一回読んだだけですが、正直あまりよく分からなかったです。
私の場合、キャラの描きわけよりも、
過去と現在の状態の描きわけ、とりわけ、エチシーンで全裸になってるシーンが現在なのか過去なのか分かりにくく、
あと、過去現在織り交ぜて進むのがまた分かりにくかった。
あからさまに子供時代とかはわかるけど。

哲学的な感じなので、何度も読み込んで理解しないといけないのかも。
一回読んだだけで理解できる人は、理解力あるんだなぁと思います。
ただ、全体の雰囲気や、キャラは好きでした。
もう何回か読んでみます。
因果な関係の二人
2019年11月27日
独特の世界観に個性的な絵なので、ある意味引き込まれました。でも、読んでて他の方が言われているように時々涼一と逸成が見分けがつかなくなって戸惑いました。
なので、そこで後戻りをするのでせっかくの世界観なのに引き戻されるんです、そこがもったいなかった!!
う~ん・・・😔
2022年4月30日
ほの暗い闇の中みたいな沼に引き入れられて、そのまま沈んで浮き上がれなくてもがき苦しんで息ができないのに、誰も助けてくれない・・・みたいな救いが全くない病み系の作品だと感じた。かなり以前から何か表紙とサンプルの雑に見える絵柄に、妙に惹かれるものがあり気になっていた作品で、やっと手にしたけど、やっぱり好みのタイプじゃないので、何を訴えたいのかが抽象的ではっきりとせず、最後まで読むのがしんどかった。暗いのも、病んでるものも、それなりに作家さんの描きたいことは理解できてると思ってたけど、これはあまりにも全体がぼんやりしていて輪郭がないかんじで、凡人の自分には難解すぎた。
抽象的
2019年12月1日
最終的に何が言いたいのかよくわからなかった。従兄弟なんだろうけど似すぎて困る。追いつけ追い越せの似た境遇の2人の愛憎?というほど暗くもなく。。心理的にはこういうことはよくあることで。。。うーん、これが雑誌で読んでいたら毎月スキップしたかも。この仄暗い曖昧な感じが狙いだと思うけど、自分が求める娯楽癒し的要素がなかった。
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作家名: 新井煮干し子
ジャンル: BLマンガ
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics