「心を殺す方法」
親の再婚で兄弟になった春樹と光。自分だけに懐く光を可愛がっていた春樹だが、光の春樹への想いは歪んでいて、その想いや欲望は両親不在の日にとうとう…。1・2巻読んだときもうわーって思いましたが、ラストまで読んでさらにうわぁ…という感じに。ある程度予想していた展開でしたが、やはり読後感はすっきりしませんね。こういうテイストの作品なのでそうなるとは思いますが。完結したので1巻から再読しましたが、春樹の苦悩と絶望がどんどん色濃くなって、心配しながら夢中で読みました。人の弱さや脆さ、思い通りにいかない感情や欲望が上手に描かれていた作品だと思います。いろんな意味で余韻を残すお話でした。完結したのでレビュー更新。