愛はね、
」のレビュー

愛はね、

樋口美沙緒/小椋ムク

是非、続編と一緒に読んで欲しい!

ネタバレ
2021年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ぼうや、もっと鏡をみて」の前日譚となる作品。こちらを読んだ後は、間を置かず「ぼうや〜」を読んでみて下さい!
今作は、幼馴染の俊一に想いを寄せている望が主人公。15歳でゲイと気付いて、けどそれを隠そうともせず素直に健気に生きている。性格が穏やかで優しいが故にダメ男に引っかかるんだけど、望の優しさは相手を手放しで赦せるところ。そんな望にダメ男達は安心し癒されたいと思うのでしょうね、きっと。
望の恋愛ですがレ◯プや暴力シーンもあるので苦手な方はご注意下さい。だけど、そんな辛い経験を得て家族関係も修復し、ようやく望にとっての愛に気付いて自立の道に踏み出す、とここまでが今作のストーリー。疲れたけど望の気持ちも分かるので、ずっと応援しながら読みました。
そんな不幸続きの望を俊一は俊一なりの方法で庇い守るのですが、、とそんな俊一視点の物語は続編で。読後、タイトルの「愛はね、」が地味に効いてくる作品でした。
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